全5528文字
PR

バッテリーでの動作時間には不満が残る

 音質や操作、機能は満足できる一方で、内蔵型リチウムイオン電池によるバッテリー駆動時間の短さは気になった。Androidは汎用OSであるので、音楽プレーヤー以外にバッテリーを消費する要素がある。専用OSを搭載するウォークマンよりもバッテリー消費は多くなってしまう。

 例えば2018年発売のNW-A50シリーズと今回購入したNW-A106のサイズ感はほぼ同じ。しかしMP3形式(ビットレートは128kbps、再生モードはノイズキャンセル無し)のファイルを再生したときのバッテリー駆動時間は、NW-A100が約26時間であるのに対し、NW-A50は約45時間となっている。

 今回は満充電にしてから2日かけて何回か短時間のテストをしたところ、バッテリーはゼロに近い状態になった。外出先でバッテリー切れになりたくないなら、スマホと一緒にまめに充電する必要がありそうだ。こうしたバッテリー駆動時間の短さは、昔のAndroid搭載ウォークマンでも問題になっていた。特にボディーが小さいNW-F880シリーズで同じように悩まされた覚えがある。

バッテリー駆動時間が意外に短い。毎日まめに充電した方が安心して使える
バッテリー駆動時間が意外に短い。毎日まめに充電した方が安心して使える
[画像のクリックで拡大表示]

 筆者個人の環境に関するトラブルだが、米AMDのCPU「Ryzen 5 3600」をベースにした自作PCでは、過去にATRAC3形式で取り込んだ楽曲だとmicroSDメモリーカードへ転送できなかった。Core i5-6600Kを搭載した別のPCでは問題なく動作したので、今回はそのPCでテストした。

Android搭載ウォークマンとして期待通りの仕上がり

 期待していた部分はその通りの完成度であり、ウォークマンの中核モデルの最新製品として非常に満足感のある仕上がりといえる。今まで筆者は、自分が持っている楽曲ライブラリーと同じ曲のプレーリストをストリーミングサービスでも作っておいて、クルマの中など細かい操作がしにくいときはウォークマンを使わずにスマホだけで音楽を聴いていたが、NW-A106があればそうした工夫は要らなくなる。

 ただ「Androidを搭載している」ことから想定できたとはいえ、バッテリー駆動時間は専用プレーヤーとしては少し短いのではないだろうか。もっともこの点は、発売されたばかりで最適化が進んでいないとも考えられる。筆者の個人的なPC環境でのトラブルも含めて、徐々に改善されていくことを期待している。