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ストーリー機能がSNSの新しい広告手段に

 企業の広告宣伝でもストーリー機能の活用が始まっている。InstagramとFacebookのスマホアプリで友人のストーリーを見ていると、途中で動画広告がストーリーとして画面いっぱいに表示される。閲覧者は動画広告に不快感を覚えるのではないかと思えるが、タップするだけで次に飛ばせる。実際に試してみるとさほど煩わしくない。

 企業は広告のストーリーに自社サイトへのリンクを設置できる。閲覧者が広告のストーリーによって商品に興味を持ったら、スワイプするだけでWebサイトに遷移する。

 スタンプやアーカイブ、広告といったストーリー機能の拡充はInstagram、Facebook、LINEの間で温度差がある。Instagramはストーリー機能を中核機能と位置付けていると考えられる。既に機能が充実していて拡充スピードも速い。今後、ストーリー機能でショッピングができるように実装する計画だ。FacebookはInstagramと比べると少し遅れているが、同様の方向に進むと予想できる。一方、LINEはあまり利用されていないタイムラインへの誘導が主目的なのか、Instagramほどにはストーリー機能を拡充していない。

 SNSの利用は無料なので、運営企業は利用者を引き付け、広告主にとって魅力的な機能を拡充してマネタイズにつなげていく必要がある。InstagramとFacebookはストーリー機能を今後の主戦場と考えている様子だ。企業がSNS活用を考えるうえで、ストーリー機能の動向に注意を払う価値は高いだろう。

鈴木 朋子(すずき ともこ)
ITライター・スマホ安全アドバイザー
ソフトウエア開発会社のSEを経てフリーランスに。SNSやアプリなどスマートフォンを主軸にしたサービスを行っており、書籍や雑誌、Webに多くの記事を執筆。スマホネーティブと呼ばれる10代のIT文化に詳しい。All About(オールアバウト)iPhone・SNSガイドも務める。著作は『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)、『今すぐ使えるかんたん文庫 LINE & Facebook & Twitter 基本&活用ワザ』(技術評論社)、『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)など20冊以上。