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 一般に、ANC対応イヤホンのボディーは密閉型が多いが、Jabra Elite 85tは半密閉型で空気の通り道を作ることで蒸れや圧迫感を抑え、長時間装着できるようにしているのも特徴だ。本体の重さは左右それぞれ7グラムで、「IPX4」相当の生活防水に対応。水の飛まつ程度なら問題ない。

 バッテリー駆動時間はANCをオンにした状態で5.5時間、充電ケースを使う場合で25時間(ANCオフの場合は31時間)だ。量販店サイトでの実勢価格は2万8000円前後(税込み)で、米Apple(アップル)のANC対応完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」より少し安い。

通気孔やマイクの穴がついている。左右計6つのマイクにより通話品質を高めている
通気孔やマイクの穴がついている。左右計6つのマイクにより通話品質を高めている
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充電ケースもコンパクト。USB-C端子での充電とワイヤレス充電に対応する
充電ケースもコンパクト。USB-C端子での充電とワイヤレス充電に対応する
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本体と充電ケースのほか、3サイズのイヤーピース、充電用USBケーブルが付属する
本体と充電ケースのほか、3サイズのイヤーピース、充電用USBケーブルが付属する
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ANC機能はアプリで調節

 実際に製品を手に取ってまず感じるのはコンパクトさだ。充電ケースも小さく、上着の小さいポケットに無理なく入るため持ち歩きやすい。ケースの充電用端子はUSB-Cで「Qi(チー)規格」のワイヤレス充電にも対応している。製品には3サイズのイヤーピースと充電用ケーブルが付属する。

 装着すると、耳から飛び出る部分が小さいためか、耳と一体化しているような感覚が強い。半密閉型のため外の音が比較的よく聞き取れる。つけっ放しにしても耳栓のように耳の内部が蒸れることがなく、装着感は快適だ。

 ロックやボーカル、ジャズ、クラシックなど様々な音源を聴いてみた。メリハリのある乾いた感触の音で、中~低音域がタイトで引き締まっている。音量を上げても低音や高音が無理に強調されることなく、聞きやすさを保ったまま自然に迫力が増してくるところが好ましい。12ミリの大口径ドライバーの効果だろう。音楽再生の操作は左右のボタンで行う。音楽の再生と一時停止、曲の先送り、巻き戻し、ボリューム調節と一通りの操作ができるので不便はない。ボタンは軽めのクリック感で押しやすい。

 ANCをオンにしてみると、周囲のノイズが遠のいたように小さくなる。ボタンを押すたびに、ANCオン、オフ、外音取り込み(ヒアスルーと呼ぶ)が切り替わるので、例えば地下鉄車内ではANCをオン、街中を歩くときはオフにして、レジで買い物の支払いをするときは外音取り込みモードにするといった切り替えが簡単にできる。