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 女子中高生のトレンドリサーチを手掛けるAMF(東京・港)は、2021年7~11月のトレンドをまとめた「2021年の流行語大賞」を、「ヒト・モノ・アプリ・コトバ」の4部門に分けて発表した。その中からアプリ部門の上位にランクインしたアプリを紹介する。

1位はインスタの「ストーリーエフェクト」

 アプリ部門の1位に輝いたのは「ストーリーエフェクト」。これは、Instagram(インスタグラム)の「ストーリーズ」で利用できるカメラ機能のエフェクトである。正式名は「ARカメラエフェクト」だ。ストーリーズとは、テキストや静止画、動画、ライブを投稿できる機能で、24時間で自動的に消えるため気軽な投稿が多い。ストーリーズの投稿画面を開くと、カメラが選択でき、ボタンの横にエフェクトが並ぶ。エフェクトを選んで撮影すれば、楽しい自撮り写真がすぐに完成する。

 米Meta(旧Facebook)は2019年8月にAR(拡張現実)プラットフォーム「Spark AR」の提供を開始し、誰でも自作のエフェクトを作成して公開できる仕組みをつくった。これにより、世界中のクリエイターが新たなエフェクトを日々更新するようになっている。ARカメラエフェクトは、誰かが使っているエフェクトを気に入ったら、投稿をタップするだけで使える手軽さも人気の理由だ。

 最近は「インスタがあれば他のアプリはいらない」と、他の自撮りアプリを使うことをやめてしまった女子も多い。女子中高生に人気なのは、キラキラと輝くグリッター系のエフェクトだ。特に自撮りの際に顔全体を輝かせるエフェクトは、「盛れる」と評判が高い。

Instagramの「エフェクトギャラリー」
Instagramの「エフェクトギャラリー」
(出所:アプリの画面を筆者キャプチャー)
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2021年に人気となったグリッド系エフェクトの1つ
2021年に人気となったグリッド系エフェクトの1つ
(出所:アプリの画面を筆者キャプチャー)
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