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 接続は簡単で、電源につないだらUSB Type-Cケーブルでノートパソコンにあるディスプレー出力対応(DisplayPort Alt Mode)のUSB Type-C端子に接続するだけだ。

 このとき、USB Type-C経由でノートパソコンに最大65ワットで電源供給できる。そのため、パソコン側はACアダプターからの電源ケーブルを取り付けなくても使える。例えば自宅にノートパソコンを持ち帰ったとき、このディスプレーとUSB Type-Cケーブルで接続するだけで映像や音声の出力と充電ができる。外出するときはそのケーブルを抜くだけでよい。電源ケーブルを抜き挿しするひと手間が省けるので、ノートパソコンを持って自宅とオフィスを往復しているような人にとって使い勝手がいいだろう。例えばノートパソコンのACアダプターはオフィスに置いておき、自宅ではこのディスプレーからの給電で使う、といった運用ができる。

接続ケーブル類を支柱の穴に通してまとめることで、机の周囲を整理できる
接続ケーブル類を支柱の穴に通してまとめることで、机の周囲を整理できる
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 実際にノートパソコンと接続して画面を表示してみた。明るさ、見やすさは問題なく、発色のバランスも良好だ。画像や動画を見てみたが、画質や残像などで気になる部分もない。ビジネス利用で、WordやExcel、Webブラウザーなどを使ってみて全く問題は感じない。表面に光沢のないノングレアタイプで、外光や室内灯の映り込みも気にならない。画面上と左右の額縁部分が狭くなっていて、没入感もまずまずだ。

 便利に感じたのは、横長の解像度だ。前述の通り3440×1440ドットで、横と縦の比率が21対9と横方向に広く、複数のウインドーを並べて作業しやすい。例えばWord、Excel、Webブラウザーを起動すると、それぞれ十分な表示エリアを確保した上で、ウインドーを重ねることなく並べて作業できる。

ノートパソコンを接続してWord、Excel、Webブラウザーを表示してみた。それぞれ十分な表示エリアを確保して、重ねることなく並べて表示できる
ノートパソコンを接続してWord、Excel、Webブラウザーを表示してみた。それぞれ十分な表示エリアを確保して、重ねることなく並べて表示できる
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 画面比率が16対9や16対10の一般的なディスプレーでは、各アプリケーションに十分な表示エリアを確保するとウインドーが重なってしまうことが多い。ウインドーをいちいちクリックして最前列に表示させないと見えなかったり操作できなかったりして、ストレスを感じることがある。

 21対9という横長の比率になると、そうした問題が起きにくく、快適に作業ができる。ExcelとWebブラウザーでデータを見ながらWordで資料を作成してみたが、ウインドーをいちいちクリックして最前列に表示させる必要がなく、大変快適で効率よく感じた。