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 もう一つ便利なのは、2台のパソコンを接続して、それぞれの画面を同時に表示させる機能だ。つまり、これ1台でディスプレー2台分の働きをする。このとき、ディスプレーのUSBポートにキーボードとマウスを接続することで、2台のパソコンを1組のキーボードとマウスで使用することもできる。

 これは複数のパソコンを使っている人に便利な機能だ。例えば自宅にデスクトップパソコンがあり、さらに持ち歩き用のノートパソコンを使っている人なら、それぞれの画面をこのディスプレーに表示して、1組のキーボードとマウスで利用できる。ノートパソコンは前述の通りUSB Type-Cケーブル1本で接続できるので、作業スペースを整理してすっきりさせるのに役立つ。

2台のパソコンを接続して、それぞれのデスクトップ画面を表示させ、一組のキーボードとポインティングデバイスで使ってみた
2台のパソコンを接続して、それぞれのデスクトップ画面を表示させ、一組のキーボードとポインティングデバイスで使ってみた
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 画面の表示方法は2通りある。1つめは、ディスプレーを2分割して、2台のパソコンのデスクトップ画面をそれぞれ表示する方法。例えば仕事用のパソコンとプライベート用のパソコンを分けて使っているケースなどで便利に使えそうだ。画面を2分割しても、それぞれ十分な表示解像度があるので、実用的な見やすさを確保できる。

 2つめは、ディスプレー上に別のパソコンのデスクトップ画面を小さく表示する、ピクチャー・イン・ピクチャーと呼ばれる表示方法だ。これは、小画面を表示しているパソコンで動画配信サービスや音楽配信サービスを利用しながら、もう一方のパソコンで仕事をするといった「ながら作業」に便利だ。自宅でリラックスしながら作業に取り組みたいときなどに役立つだろう。

2台のパソコンを接続して、左側のパソコンの画面をディスプレー右上に表示してみた。小画面で動画を見たり音楽配信でBGMを流したりしながら作業をするのに向いている
2台のパソコンを接続して、左側のパソコンの画面をディスプレー右上に表示してみた。小画面で動画を見たり音楽配信でBGMを流したりしながら作業をするのに向いている
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 デルのP3421Wは、画面を湾曲させることで見やすさを確保した大画面ディスプレーだ。画質は良好で、画面の位置と向きは調節しやすく、配線に必要なケーブル類もすべて付属する。ノートパソコンとUSB Type-Cケーブルによって接続するだけで使えるなど、使い勝手もよい。横に長いサイズと高い解像度を生かすことで、複数のウインドーを並べてストレスなく作業できるようになる。

 2台のパソコンを使っている人には、それぞれの画面を同時に表示できる機能も便利だ。曲面ディスプレーとしては価格は手ごろ。置き場所の確保に注意が必要だが、作業効率を高める外付けディスプレーを探している人にお薦めできる。