PR
全2552文字

 「本当はアセンブラを学ぶとよいのでしょうが…。そういえば今でも新人にアセンブラを教えている地方銀行がありますね」

 「うちでも新人に教えていますよ」

 コンピューターの仕事を40年近く続けている方と年初に雑談した際、上記のやり取りになった。この方は金融サービス会社やその関連会社で情報システム基盤の開発や維持管理を長年担当してきた技術者である。

 技術者にとって長持ちする力は何かという話にたまたまなり、コンピューターの基本が分かっていれば応用が利くと指摘され、それならアセンブラを身に付けるとよいそうですねと返したところ、新人に教えていると言われ、ちょっと驚いた。

「コンピューターに何ができるのかが分かる」

 アセンブリ言語と書くのが正しいのだろうが、会話中はアセンブラと言っていたのでそのままにしておく。

 コンピューターの基本が分かることとアセンブラにどういう関係があるのか。アセンブラはハードウエアの動作を生々しく記述するプログラミング言語である。アセンブラを学ぶことでCPUの機能やOSの役割などが手に取るように見えてくる。すなわちコンピューターに何ができるのかが分かる。

 上記の説明は本サイトの前身であるITproへ矢沢久雄氏が2002年に寄稿した記事から引用した。

 筆者が記者になった1985年当時、アセンブラは使われていたがすでにいわゆる高級言語のほうが主流になっていたという記憶がある。それから30年以上たち、汎用機(メインフレーム)を利用する企業が減った今、アセンブラの利用状況はどうなっているのだろう。

 本サイトの『プログラミング言語人気ランキング2020』という記事を見ると「使用している言語」のランキングでアセンブラ(アセンブリ言語)は第15位で回答者440人のうち15人が選択していた(1人当たり最大3言語まで選択可能)。

 「今後、スキルを磨きたいと思う言語」のランキングでは第16位(55人が選択)、「今後スキルを磨かなくてよいと思っている言語」では第8位(113人が選択)だった。

 結果の見方は色々だろうが筆者は思った以上にまだ使われており、学ぼうという人もいると受け止めた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
有料会員と登録会員の違い