第1回第2回で、「QFD-Advanced」による“技術の使える化”と汎用技術との連携の考え方を説明してきました。今回から、二元表のネットワークとワークシートの仕組みの詳細を、汎用技術との連携の具体的事例を通して説明します。今回は問題発生の未然防止に関わるFMEA(Failure Mode and Effect Analysis)、DRBFM(Design Review Based on Failure Mode)について取り上げます。

 説明用の具体的事例として、印刷機やプリンターなどで用いられている画像形成装置の「紙送りシステム」を題材とします。その中央断面図を図1に示します。

図1 紙送りシステムの中央断面図
図1 紙送りシステムの中央断面図
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 この紙送りシステムでは、右下のカセットに用紙が収納されており、そこからピックアップローラーで用紙を左へ送り出します。送り出された用紙は、フィードローラーとリバースローラーで挟まれて1枚目のみが次に送られ、用紙が重なっていた場合2枚目は戻されます。先に送られた用紙は、レジストローラー部でいったん停止した後、画像と合うタイミングで送り出されていきます。