全1272文字
PR

1.選択科目IIIの書き方

 選択科目IIIは試験時間2時間で答案用紙3枚に記述するので、選択科目II(同4枚)に比べれば、多少余裕がありそうに見える。ただし、答案用紙3枚で1テーマだから、論文の流れがより重要だ。そのためには骨子を書かなくてはならないので、実はあまり余裕がない。

 選択科目IIIは「課題解決能力」を見る試験なので、「課題」と「解決策」は必ず記述する必要がある。選択科目によっても異なるが、他にもいろいろと問われる。最近の技術士試験では基本的に、出題文で問われていることだけを書くことが重要で、「はじめに」や「おわりに」は不要だ。

 課題を解決する流れでは、以下のような項目が考えられる。

  • (1)背景:出題理由を書く
  • (2)現状:今、できていないことを書く
  • (3)問題:理想と現実との差(1つ)
  • (4)課題:理想に向かう際の障害物(多数)
  • (5)解決策:課題を乗り越える方法=手段(多数≧課題数)
  • (6)問題点:解決策を実施する上での障害
  • (7)留意点、リスク:解決策のデメリット
課題を解決する流れ
課題を解決する流れ
[画像のクリックで拡大表示]

 この際、(2)(4)(5)は必須だ。出題文で問われているかどうかは関係なく、必ず書かなければならない。「課題」が確かに「課題」であることを明確にするには、「現状」も必要だ。残りの項目は問われたら書くようにしよう。