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 前回紹介したひび割れの事例は典型的な施工不良だ。しかし、基礎のひび割れ全てが有害とは限らない。基礎のひび割れには「許容されるもの」と「許容されないもの」があるからだ。その線引きとして2つの基準値がある。

 1つは日本建築学会の基準だ。同学会の「鉄筋コンクリート造建築物の収縮ひび割れ制御設計・施工指針(案)・同解説」では、屋外側で幅0.3mm、屋内側で幅0.5mmまでは許容されると記している〔図1〕。

〔図1〕幅0.5mm超は基準オーバー
〔図1〕幅0.5mm超は基準オーバー
日本建築学会が示す基準では、屋内側ではひび割れ幅が0.5mmを超えると、瑕疵の可能性が高いとしている(イラスト:浅賀 行雄)
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 もう1つは品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の基準だ。ここでは、幅0.3mm以上0.5mm未満のひび割れは「瑕疵が一定程度存在する可能性がある」、幅0.5mm以上は「瑕疵が存在する可能性が高い」と記している。