PR

 本章では、主に筆記試験の出題傾向を踏まえ、2018年度(平成30年度)の技術士第二次試験に向けた勉強方法について説明します。

 建設部門の筆記試験の合格率は、3年ぶりに前年度を上回った16年度から0.4ポイント低下し、17年度は13.8%でした(表1.1)。筆記試験の段階では科目ごとの合格率は公表されていませんが、筆者の推計によれば16年度に全11科目の中で最低だった「河川砂防」の合格者数が1.4倍になり、合格率は約14%に上昇しています。「土質基礎」や「港湾空港」も16年度を2~3ポイント上回りました。一方、「鋼コンクリート」や「施工計画」は大きく落ち込むなど、16年度にも増して科目によって差が生じています。受験者の報告などを集計すると択一式の出来は良く、合格率はおそらく60%以上だったと推定されます。

表1.1 2017年度の第二次試験(筆記試験)の合格率
技術部門 受験申込者数 受験者数 合格者数 合格率
17年度 16年度
建設部門 1万8192 1万4248 1971 13.8 14.2
全部門 2万8845 2万2910 3529 15.4 16.1
(注)全部門とは総合技術監理部門を除く技術部門。受験者数などの単位は人。合格率は対受験者の合格率(%)

 17年11月28日に開催された技術士分科会の試験部会で、18年度の「技術士第二次試験実施大綱」が決定しました。問題の種類や配点、試験時間などは17年度と同じです。必須科目(択一式)の成績が合否決定基準に満たない場合は、17年度のように選択科目(記述式)の採点を行わない方針も示されています。択一式などの合否決定基準は18年1月26日に公表されました。17年度と同様に、60%以上となっています。以下の表1.2表1.3は、18年度の筆記試験と口頭試験の内容です。

表1.2 2018年度の筆記試験の内容
問題の種類 試験方法 合否基準 配点 試験時間
必須科目 「技術部門」全般にわたる専門知識 択一式20問の出題から15問を選択 60%以上 30点 1時間30分
選択科目 「選択科目」に関する専門知識および応用能力 記述式600字詰め用紙4枚以内 60%以上 40点 2時間
「選択科目」に関する課題解決能力 記述式600字詰め用紙3枚以内 40点 2時間
(注)表1.3も総合技術監理部門を除く技術部門。出題数や答案の枚数などは17年度の内容
表1.3 2018年度の口頭試験の内容
試問事項 合否基準 配点 試験時間
I 受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容および応用能力
 ・筆記試験における課題解決能力の答案と業務経歴によって試問
60%以上 60点 20分(10分程度延長可)
II 技術士としての適格性および一般的知識 技術者倫理 60%以上 20点
技術士制度の認識その他 60%以上 20点

この記事は日経コンストラクション技術士試験対策会員限定です