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 3—1節で示した改正後の出題傾向を踏まえ、2018年度の択一式試験で出題の可能性が高いテーマやキーワードに着目し、五肢択一式の想定問題を30問、作成しました。改正後の主なテーマなどを整理した前述の表3.1を見ると、問題の番号ごとに出題される分野はほぼ同じです。例えばI―5やI―6は国土計画や都市計画の、I―9やI―10は災害や防災の分野からそれぞれ出題されてきました。I―12は建設産業に関する動向について問われています。I―19やI―20は、用語の定義や基礎的な技術の内容が出題の中心です。

 表3.6に示したように、30問の想定問題もこの傾向を踏まえて分類し、過去問題の出題番号と対応させた形になっています。

表3.6 想定問題と過去問題との関連
想定問題の 番号過去問題の 出題番号過去問題の主な出題分野やテーマ
問題1~3I―1、I―2 数字やグラフ、トレンディーな話題
問題4~6I―3、I―4 公共工事の品質確保、入札・契約、積算、コスト縮減
問題7~10I―5、I―6 国土利用、国土形成、都市計画
問題11~12I―7、I―8 二酸化炭素の排出、生物多様性、環境関連の法律、水質汚濁、土壌汚染
問題13~15I―9、I―10 災害、防災、災害対策基本法
問題16~18I―11、I―12 循環型社会の形成、リサイクル、廃棄物、建設産業、建設投資
問題19~21I―13、I―14 交通政策、社会資本整備の状況、バリアフリーやユニバーサルデザイン、人口減少
問題22~24I―15、I―16 情報技術、地理空間情報、ITS、国際規格
問題25~27I―17、I―18 発電、エネルギー、基礎技術、定理、工法
問題28~30I―19、I―20 用語の定義、基礎技術、定理、工法

 想定問題で取り上げた個々のテーマやキーワードは、表3.7にまとめました。18年度も国土交通白書からの出題が少なくないと思われることから、計30問のうちの4割程度は国土交通白書2017の内容を基にした問題です。白書の本文だけでなく、グラフや図表、参考資料編や欄外の注釈などからも重要なテーマやキーワードを取り上げました。さらに、過去問題を基にした出題も考えられますので、17年度などの試験のように年度の異なる過去問題を組み合わせて作成した問題もあります。

表3.7 30問のテーマやキーワード
問題主なテーマやキーワード
1*技能労働者、GDP、短時間強雨、少子高齢化、人口減少
2*維持管理・更新費、需要創出の効果、産業用ロボット、インターネットの普及率、IoTやビッグデータ
3*官民連携、メンテナンス、中央新幹線、首都圏空港、研究費の負担率
4 品確法、ダンピング受注、CM方式、JIS Q 9001:2015
5*担い手3法、歩切り、設計変更、施工時期の平準化、多様な入札・契約
6*積算基準、i―Construction、CIM、新技術活用システム、総合評価落札方式
7 国土利用計画法、第5次国土利用計画
8 国土形成計画法、国土形成計画
9 都市再生特別措置法
10 立地適正化計画
11 環境影響評価法
12 二酸化炭素の排出量
13 首都直下地震
14*水防災意識社会の再構築ビジョン
15 タイムライン
16*建設リサイクル
17 循環型社会形成推進基本法
18*外国人就労者、建設投資額、許可業者数、基礎ぐい工事問題、就業者数
19 交通ネットワークの状況
20 国内旅客輸送、LCC、貨物輸送、運転者の就業構造
21*公共交通機関のバリアフリー化
22*ETC、VICS、ETC2.0、官民ITS構想・ロードマップ、ASV
23 地理空間情報活用推進基本計画
24 JIS Q 14001:2015
25 太陽光発電、風力発電、バイオマス、水力発電、地熱発電
26 コンシステンシー、材料分離、混和材料、膨張コンクリート、ワーカビリティー
27 ヤング係数、モルタル、コールドジョイント、細骨材率、プレストレストコンクリート
28*しまっちんぐ、BIM、インフラツーリズム、VSP、モーダルコネクト
29*ETC2.0、オープンスカイ、ライドシェア、CIM、BRT
30 年千人率、強度率、大深度地下、度数率、表層崩壊
(注)*は主に国土交通白書2017を基にした出題。法律名などは一部、略した

 17年度の択一式では全20問中、18問が「最も不適切なもの」を選択する形でした。この傾向が今後も続くと考え、想定問題の多くは「最も不適切なものはどれか」といった問い方にしています。残りの四つの選択肢は正しい記述ですので、それらをそのまま覚えることができるよう配慮したものです。

 さらに解答はもちろん、簡単な解説や参考資料も加えました。何問解けるかということよりも、そのテーマに関連する資料にも目を通し、文中のキーワードの意味や動向、概略の数値などを把握するようにしてください。用語の使い方も覚えることで、本書の第4章で解説する記述式の対策にも役立つはずです。

 なお、技術士試験では年度を年号で示した出題が多いことから、想定問題では西暦ではなく年号を中心に表記しています。