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(1)改正後5年間の出題傾向

 建設環境には、騒音や振動などの生活環境と生態系などを対象とした自然環境の大きく二つの分野があり、さらにそれぞれ計画と施工に分かれます。以下の表は、改正後の2013年度から17年度までの5年間の出題概要です。II―1は4問から2問を、II―2とIIIは2問からそれぞれ1問を選択します。

 II―1は、17年度も例年と同様に生活環境と自然環境の両分野に配慮して出題されています。II―2やIIIもこれら二つの分野を対象としていますが、偏りが見られる年度もあります。17年度は生活環境を専門とする受験者が答えやすい内容が中心でした。II―2やIIIの出題範囲を確認しておいてください。

 一方、計画分野からの出題が比較的多い傾向は変わっていませんので、この分野の勉強は外せません。例えば、14~16年度に続いて17年度も出題された環境影響評価に関連するテーマです。時流を踏まえた出題も増えてきたことから、国土交通白書や国土交通省のウェブサイトを中心に最新の情報を収集する必要があります。これは計画だけでなく、施工の分野も同様です。

 さらに、生物多様性に関する問題は、13年度の改正の前から頻出しています。17年度もIII―1は生態系ネットワークの形成がテーマでした。建設リサイクルや廃棄物もよく取り上げられています。これらは環境影響評価とともに今後、ますます重視すべきテーマと言えます。

問題番号 出題概要  分野*
2017年度II1―1外来種対策の考え方、主体と求められる役割自然計画
1―2「豊かな海」を目指して、閉鎖性水域の環境保全に係る施策を推進する際の目標と達成のための施策自然計画
1―3気候変動を考慮したインフラ整備における防災対策と減災対策の基本的な考え方と取り組み生活計画
1―4土壌汚染による特定有害汚染物質の摂取経路と基準、基準に適合しない場合の区域指定生活計画
2―1想定した第一種事業の環境影響評価において、影響の要因と環境要素および環境保全措置両分野計画
2―2歴史的建造物を景観資源とするまちづくりにおいて、同建造物を保全・活用できる法律や制度と目的、ハード・ソフト面の対策と留意すべき点生活計画
III1生態系ネットワークの形成による効果と課題および解決策、ネットワーク形成時のリスク両分野計画
2再生可能エネルギーの活用の意義と背景、事例と活用上の課題および提案、提案の効果と留意点生活計画
2016年度II1―1富栄養化が進行するメカニズムと対策事例両分野計画
1―2建設発生土のリサイクルの課題と対応策生活施工
1―3建設作業による騒音または自動車交通による騒音の評価方法、発生源対策と伝搬対策生活計画
1―4生物多様性に民間が取り組む背景、原材料調達と保有地管理の場面で期待される取り組み自然施工
2―1山間部における第一種事業の方法書以降の環境影響評価、影響要因と項目および環境保全措置自然計画
2―2低炭素まちづくりにおける「交通・都市構造」や「エネルギー」、「みどり」の分野の取り組み、定量的な評価方法と留意点生活計画
III1気候変動で想定される環境への悪影響と適応策の課題および解決策、解決策のリスクや留意点両分野計画
2大規模な津波災害からの復旧・復興において自然環境に配慮する意義と事業における課題および対応策、対応策の問題点と対処法両分野計画
2015年度II1―1生態系サービスの向上に寄与する建設事業の例と理由自然施工
1―2再生可能エネルギーの導入背景と利用例および環境面における得失生活計画
1―3景観法に規定されている景観重要公共施設制度の効果生活計画
1―4廃棄物が地中にある土地の形質変更に関する制度の目的や概要と施工計画を立案する際の検討項目生活計画
2―1外来種への対策を踏まえた建設事業において、必要な調査と対策および留意事項自然計画
2―2第一種事業が工事中に環境に与える影響の調査と予測および環境保全措置、効果と検討時に留意すべき事項自然計画
III1コンパクトシティーの実現とともに取り組むべき環境への配慮と対応策、対応策の効果やリスク生活計画
2建設副産物の増加が想定される中で、3Rを推進していくうえでの課題と解決策、問題点と対処法生活両分野
2014年度II1―1生物多様性の危機と要因、建設分野との関係自然計画
1―2ヒートアイランド現象の原因と緩和策生活計画
1―3循環型社会形成推進基本法の背景と循環型社会の構築のための施策生活両分野
1―4湖沼や閉鎖性内湾と下層溶存酸素量自然計画
2―1計画段階配慮書手続きに係る調査と予測および評価、反映や活用の内容両分野計画
2―2工事中に見つかった自然由来の土壌汚染への対策と選定手順および留意事項両分野施工
III1事前防災・減災を進めながら生物多様性を図るための検討事項と課題および解決策自然計画
2社会資本の維持管理・更新で必要な自然環境や生活環境への配慮と課題および解決策、解決策の効果とリスク両分野施工
2013年度II1―1順応的管理の考え方とプロセスおよび留意点自然計画
1―2環境影響評価法の改正の背景と内容両分野計画
1―3建設リサイクルの課題と解決策生活施工
1―4生態系ネットワークの考え方とネットワーク形成の具体策および留意点自然計画
2―1工事が希少種に及ぼす影響と予測手法、環境保全措置と検討時の留意点自然施工
2―2工事が生活環境に与える影響と要因および影響を受ける環境要素と理由、調査や予測の手順と環境保全措置生活施工
III1低炭素都市づくりを実現するための方策と課題および解決策、解決策の留意点やリスク生活計画
2閉鎖性海域の環境改善を図るうえでの目標と対策閉鎖性海域の環境改善を図るうえでの目標と対策自然計画
* 分野の欄の「自然」は「自然環境」、「生活」は「生活環境」