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CTOと品質保証部門は仲良くできるか

 というのは、技術を追求したいCTOに対して、顧客視点に立つべき品質保証部門はお目付け役です。仲良くできるでしょうか? お互いに煙たがるのが普通でしょう。先ほど説明したように、商品としてお買い上げいただいて、良かったねと評価を得たときに初めて価値が生まれるのであって、CTOはその存在だけでは価値を生まないって言ってもいいです。技術はそれだけでは価値を生まず、引用・利用され、商品化されてというプロセスが通って初めてその価値の大小が測れるのですから。このあたりの認識が今のCTOには弱いと思います。ですから、工場内における品質管理部と話は合っても、品質保証部門とは話が合わないと思います。

 今の品質保証部門は、面目がつぶれてしまっているのではないでしょうか。ISO9001の認証をストップされた企業だってありますし。今まで社内で煙たがられていたわりには一連のできごとのせいにされて、踏んだり蹴ったり。「やってられるか」ってところでしょうね。「品質保証部門は今こそ、品質クライシスの解消のためにがんばれ、しっかりして」と言っても、それだけでは無理です。

 CTOから見て、価値を生む過程を担ってもらっている大事な存在だという認識がないまま、品質保証部門は煙たがられている。技術を追求して、やりたいことをやるべきというのが多くのCTOのポリシーだとすると。品質保証部門がそれを邪魔する存在とまでいうと言い過ぎでしょうが、少なくともアクセラレーターとしては機能していないのが実態です。本来は一緒に、チームとしてやっていかなければいけないのに。

 本来は価値を生むという共通の目標のもとに、プロジェクトチームの中で一緒に活動するべきなのです。しかし、機能別に縦割りになった既存の組織の中では上下関係が邪魔しますし、「縦割り組織の間で利害が反する」というようなことを言う人もきっといるでしょう。プロジェクトチーム型の組織と、既存の組織が両方必要だというのが筆者の認識であり、その橋渡しをするべき存在をMZIといっているわけです。