今回は、電子メール関連の実験をします。スパムメールに記載されたリンクをクリックしてみました。メールクライアントには「Mozilla Thunderbird」(以下、Thunderbird)を使用しました。
スパムメールの中には、ファクスの着信通知などを装ってユーザーにリンクをクリックさせようとするものがあります。下の図はそうしたスパムメールの例です。
筆者はこの種のサービスは利用していませんし、表示されている日時も2020年と明らかにおかしなものです。Thunderbirdも詐欺メールの可能性があると警告しています。
このスパムメールのリンクをクリックしたところ、Zipファイルのダウンロードが始まりました。しかし、このZipファイルはマルウエア混入のものだったようで、Wi-Fiサービス提供社の側でアクセスを制限してくれました 。
また、ISP(Internet Service Provider)のフィルタリングサービスでスパムと判定された下の図のようなメールのリンクもクリックしてみました。
すると、リンク先のURLとは全く異なるURLにリダイレクト(転送)されて広告が表示されました。リダイレクトされるかどうかは事前に分からず、意図せずに詐欺サイトや攻撃サイトにアクセスしてしまう恐れがあります。