さらに別のスパムメールに添付されていたZipファイルを開いてみました。Zipファイルは、Ubuntuでは既定設定で「アーカイブマネージャー」に関連付けられています。ここでもそれを用いて開きます。
すると展開したファイルの中に「KVC_29914247426_212806.wsf」という「WSF」(Windows Scripting File)形式のファイルが見つかりました。
これをダブルクリックするとFirefoxが起動し、XMLパースエラー(構文エラー)が表示されて停止しました。
テキストエディタの「gedit」でファイルを開いて調べると、スクリプトを取得して実行するための接続先URLが記述してあることが分かりました。
このファイルはClamAVでスキャンしても「OK」となり、マルウエアは検知されませんでした。
しかし、ファイルをオンラインスキャンしてくれるサイト「VirusTotal」で調べると、このファイルにはほかのマルウエアをダウンロードする機能を持つトロイの木馬型のマルウエアが仕掛けられていることが分かります。