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 日経 xTECH建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年1月13日~1月19日に読まれた記事の1~10位までを、本日1月16日~1月22日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:施工中に3度も崩落、崖地の住宅で横浜市が初の行政代執行

行政代執行後の現場
行政代執行後の現場
手前の既存擁壁と柵のある斜面が、南端の住宅の敷地になる。2018年12月に撮影(写真:日経ホームビルダー)

 横浜市は2018年12月14日、建築基準法違反を理由とした初の行政代執行を決行。戸建て住宅の建築現場において、法面のすべり防止工事を始めた。同工事の設計費と工事費など約1億2000万円を事業主と工事の元請け会社に請求する予定だ。現場は同市南区堀ノ内町で、地下車庫付きの5棟の木造住宅を建築する計画だった。08年11月に一部住宅を着工してから、現場に面する高さ約20mの崖において、3回にわたり崩落事故を起こしていた。事業主はベイサイド(横浜市)、元請けはコスモテック(同)だ。

2位:名古屋城復元、基本設計費の支出は「違法」と提訴

原告代表の森晃氏(左から4人目)
原告代表の森晃氏(左から4人目)
現存の天守閣は昭和遺構であり、取り壊す前に十分な議論が必要だと訴える(写真:名古屋城天守の有形文化財登録を求める会)

 2022年12月の竣工を目指して名古屋市が推進する名古屋城天守閣の木造化による復元。計画に反対する市民団体が2018年12月17日、河村たかし市長と市職員を相手取り、設計者に支払った基本設計費約8億5000万円を市に返還するよう求める住民訴訟を、名古屋地方裁判所に起こした。市民団体は、市が設計者と結んだ実施設計契約の解除や、整備事業の停止も求めている。名古屋城天守閣整備事業の設計者は竹中工務店。16年3月に市が実施した技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)による公募型プロポーザルで優先交渉権者に選ばれた。

3位:脱「冷凍保存」、赤坂迎賓館の「集客」に学べ

デービッド・アトキンソン
デービッド・アトキンソン
(写真:日経アーキテクチュア)

 金融アナリストから、伝統建築や文化財修繕を手掛ける会社の社長に転身。早くから文化財の「活用」を訴えてきたデービッド・アトキンソン氏に、歴史的な建物を残していくための活用の在り方について聞いた。(インタビューは2018年4月に実施した)

4位:浴室暖房乾燥機の出火でリンナイがリコール

焼損した浴室暖房乾燥機の全部品
焼損した浴室暖房乾燥機の全部品
(写真:東京消防庁)

 リンナイが製造した温水式の浴室暖房乾燥機について、同社はリコールを実施している。該当機種については、本体内の循環ファンモーターから出火する火災がこれまでに分かっているだけで3件発生した。このうち2017年8月の火事は、東京都内の集合住宅の浴室で乾燥運転時に発生した。

5位:完売マンションの建築確認取り消し、建築主の控訴を棄却

争点となった車庫の出入り口
争点となった車庫の出入り口
1階駐車場の床面と前面道路には2.5mの高低差があり、1審では同駐車場が避難階であると認められなかった。建築主側は2審で「避難階の性能を満たす」と訴えたが、東京高裁は避難階の規定について「性能規定ではない」と指摘。控訴を棄却した(写真:日経アーキテクチュア)

 東京都文京区で完売した分譲マンションの建築確認取り消しの「取り消し処分」を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高等裁判所は2018年12月19日、建築主であるNIPPOと神鋼不動産の控訴を棄却した。控訴審では補助参加人として、設計者の日建ハウジングシステムが意見を述べた。しかし、建築確認を取り消した東京都の判断に「誤りなし」とした18年5月の東京地方裁判所の判決は覆らなかった。建築主側は判決を不服として、同年12月27日に最高裁判所に上告している。文京区小石川に立地する当該マンションは、指定確認検査機関である都市居住評価センターが12年7月に建築確認を下ろした。

6位:入力地震力を増し、粘りを減らす危険なめり込み

水平変位50mm前後で耐力に差
水平変位50mm前後で耐力に差
実験データを基にプラス側の水平変位と荷重の変動をつなげ、神谷氏が軌跡を作成した。その結果を比較すると、水平変位50mm前後で傾向が異なることが分かる。50mmよりも小さい場合はくぎがめり込んだ試験体の荷重が大きいが、50mm以降は荷重が小さくなった(資料:神谷文夫氏が作成したデータを基に日経ホームビルダーが作成)

 住宅の耐震性能の確保で重要な役割を果たす面材耐力壁の施工で、くぎをめり込ませると耐力が低下することが実大実験の結果から分かった。今回は面材耐力壁の試験体に加わる荷重の違いから面材の粘りに生じた影響を見ていく。5つの試験体の結果を包絡線で比較しながら、耐力の違いを見ていく。くぎのめり込み量が異なる5つの試験体の差を明確にするために、ある軌跡を用いて比較していこう〔図1〕。この軌跡は、面材の変形角を変化させて加力していく実験における1往復目のプラス側のデータを抽出して結んだグラフだ。規定変形角時の最大荷重と耐力の変化が分かりやすくなるように値を抽出。水平変位が200mmに到達するまでプロットした。

7位:打ち抜けを招くくぎめり込み、保持力が突然消失

めり込みは合板の厚さの変動に相当
めり込みは合板の厚さの変動に相当
くぎが合板を保持する力は、くぎ頭の大きさ、合板の密度(堅さ)、厚さ、軸材の密度(堅さ)の4要素で決まる。くぎがめり込んだ状態は、合板の厚さが減った状態に相当する。保持する力に合板が耐えられなくなると合板が壊れくぎが外れる、いわゆるパンチングアウトが生じる(資料:日経ホームビルダー)

 住宅の耐震性能の確保で重要な役割を果たす面材耐力壁の施工でくぎをめり込ませた際の実大実験を通じて、くぎのめり込みが耐力低下をもたらすことを本特集で紹介してきた。今回はくぎ穴の破壊がもたらすパンチングアウトの影響を分析する。くぎのめり込み量が増すと耐力壁の性能が低下する結果に関して注目すべき最後のポイントは、水平変位が50mmを超えてからの荷重の推移だ。厚さ9mmの構造用合板に対して、くぎのめり込み量が3mmと4mmの試験体は、いずれも50mmを超えた付近で急激に荷重の値が下がっている。

8位:4mmくぎがめり込むと耐力は半分に

加わる荷重と変位の関係は逆S字に
加わる荷重と変位の関係は逆S字に
逆S字とS字で描かれた線が、試験体に加力した際の軌跡だ。各ピークは、規定変形角まで加力した状態を表している(資料:日経ホームビルダー)

 住宅の耐震性能の確保で重要な役割を果たす面材耐力壁。施工時のくぎのめり込みは、その強度にどの程度影響を与えるのか。まずは静的加力試験を実施した結果のグラフを見ながら、全体の傾向を分析する。厚さ9mmの構造用合板を正しく施工した耐力壁の結果から見ていく。くぎのめり込みが0mmの状態だ〔図1〕。グラフを見やすくするために、規定の変形角まで加力を3回繰り返した結果のうち、初回の往復分の軌跡だけを変形角ごとに抽出した。

9位:なぜ防水シートを3分割

(イラスト:浅賀 行雄)
(イラスト:浅賀 行雄)

 K.S氏が現在住んでいるマンションは、この夏に築10年を迎えた。管理組合は、このタイミングで大規模修繕を実施したが、彼には1つふに落ちないことがあった。ベランダの床に貼ったシート材がなぜか3分割されていたのだ。新築当初は、継ぎ目のない1枚仕上げの防水シートだった。ところが、築3年の時点で、K.S氏のベランダから階下へ漏水が発生。地元の工務店が調べたところ、ベランダのコンクリートスラブに発生したクラックから雨水が浸入したと判明。この工務店は、クラックを樹脂で塞ぎ、防水シートを敷き直した。この時は「なるほど。このように補修するのか」とK.S氏は感心した。

10位:伸びる所員は「言葉」が違う、山本理顕氏

山本理顕設計工場主宰の山本理顕氏
山本理顕設計工場主宰の山本理顕氏
(写真:日経アーキテクチュア)

 日経アーキテクチュア2017年12月28日号の特集「10大建築人2018」では、編集部の投票で選ばれた10組以外に、今後の活躍が期待される3組を取り上げた。いずれも山本理顕設計工場の出身者がパートナーとして共同で立ち上げた事務所だ。師匠である山本理顕氏に、所員との設計の進め方、どんな所員が独立後、伸びているのかを聞いた。