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 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年3月23日~3月29日に読まれた記事の1~10位までを、本日3月26日~4月1日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:線路をまたぐ「ダイヤゲート池袋」完成、鉄道ファン必見!

ビルの足元を、黄色い西武池袋線の列車が通過する様子。以下の写真は、いずれも開業式典の前に撮影したもの
写真:日経アーキテクチュア

 西武ホールディングス(HD)は2019年3月25日、東京・池袋で開発を進めていた「ダイヤゲート池袋」で竣工式典を行った。この地にあった池袋旧本社ビルを建て替えたものだ。2月28日に竣工を迎え、3月25日から2階線路上空デッキの供用を開始。4月1日から順次、オフィスの入居や営業を始める。

2位:駅ビル進化の先駆け、古都を揺るがした大階段

 「戦後史のピークの1つである1987年の国鉄解体から10年をかけて生み出されたJR建築。巨大な吹き抜けに内包された階段状のボリュームは、○○○の自邸をそのまま拡大したような構成。時代の変わり目に介入し、実現した奇跡の建築」(藤村龍至氏・東京芸術大学美術学部建築科准教授、RFA主宰)。○○○の部分には、昭和・平成をけん引したある建築家の名前が入る。

3位:Q.木に包まれた和菓子店、「とらや赤坂店」の設計者は?

 東京・赤坂の和菓子店「とらや赤坂店」が半世紀ぶりに建て替えられ、2018年10月に再オープンしました。ガラスのカーテンウオールを通して、ヒノキの小幅板で仕上げた店内の様子が街に伝わってきます。設計を手掛けた企業はどこでしょうか。

4位:建築史の大事件、「白い森」思わす非均質空間

 「コンピューターが無ければ計算不能な複雑性と不規則さを抱えた柱のデザインが自然の森のような空間に近づく、極北の建築。パビリオン建築史の大事件である。同時に『かわいい』の感覚も備える」。建築史家で東北大学教授の五十嵐太郎氏がそう評するこの建築、お分かりだろうか。筆者(日経アーキテクチュア編集長の宮沢洋)も現地に行ってみて、ほぼ同じ感想を持った。

5位:廃虚マンション、野洲市が所有者に解体を命令

滋賀県野洲市に立つ老朽化した空き家マンション「美和コーポ」。2018年6月の大阪北部地震や、その後の18年8月と9月の台風で外壁などが崩落して危険な状態が続いている。市は19年3月18日、区分所有者に対して自主解体を求める命令書を送付した
写真:日経アーキテクチュア

 築47年の3階建て鉄骨造の分譲マンションは、空き家というよりも廃虚と呼ぶにふさわしい外観だった。滋賀県野洲市の野洲川西岸近くに立つ「美和コーポ」は、10年以上前から人の暮らしが途絶えている。建物は老朽化が激しい。交通量の多い道路に面した外壁が落下するなど危険な状態だ。野洲市は2019年3月18日、10人の区分所有者に対して、空き家等対策の推進に関する特別措置法(空き家対策特措法)に基づく解体を命令した。

6位:目黒川沿いの高級スタバ、準工業地域で工場併設を実現

東京・中目黒にオープンした「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」の内部。1階を見下ろす
写真:日経アーキテクチュア

 スターバックスの高級業態「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」が日本初出店した。店舗に焙煎(ばいせん)工場を併設するために選んだ場所が、東京・中目黒にある目黒川沿いの敷地だ。外装などをデザインした隈研吾氏は、「水辺の活用はこれからの都市の新しい流れになるだろう」と語った。建築設計と外装は隈研吾氏、内装はリズ・ミュラー氏が担当した。

7位:「建築は脇役」でも10大建築入り、公園と連続する意外な施設は?

 「環境の広がりの中に全ての要素があたかも元いた場所のように収まる。敷地の大きさ、起伏、緑などと、点在する建築物との調和、サイトスペシフィックな建築のありさまが秀逸だ」(細田雅春・佐藤総合計画代表取締役社長)。「建築とランドスケープの融合を通して、人を葬る施設でありながら『死』より『生』を強く意識させる建築」(千鳥義典・日本設計代表取締役社長)。

8位:再逆転で都城市民会館の解体が決定、6月末にも工事着手

旧都城市民会館。建築家・菊竹清訓氏(1928~2011年)の設計で1966年に完成し、2007年に閉館した。写真は18年5月に撮影
写真:日経アーキテクチュア

 故菊竹清訓氏が設計した旧都城市民会館(宮崎県都城市)を巡る存廃論議に決着がついた。2019年3月19日の市議会本会議で、会館の解体工事費など約1億9300万円を含めた当初予算案が可決した。本議会に先立って3月15日に開かれた総務委員会では、解体工事費などを全て削除した修正予算案が5対1の賛成多数で可決。しかし、本議会ではこの修正予算案が否決となり、解体が決定した。

9位:補助金は大丈夫って言ったじゃない!

 A工務店は社員が3人の小さな工務店だ。高性能で割安な住宅を提供し、建てた顧客からの紹介で安定した受注を得ていた。B氏も紹介を受けた1人だ。C社長の人柄に引かれて建築を依頼した。B氏は省エネルギーに興味があったので、C社長は国の省エネ関連の補助金を利用するよう提案。B氏は「より高性能になるなら」と、受け入れた。C社長は、補助金を念頭に置いた高断熱の仕様でプランをまとめた。

10位:既存住宅が建つ狭小地で工夫した地盤改良

三郷町東信貴ケ丘地区の宅地崩壊現場を線路越しに見たところ
写真:日経コンストラクション

 既存住宅を壊さずに、擁壁を災害に強い仕様に改める取り組みが熊本県と奈良県の宅地で進む。熊本県益城町辻の城地区では、2016年4月の熊本地震で崩壊した擁壁の復旧工事が18年9月に始まった。擁壁は崖上の12宅地の地主が保有するものの、益城町が大規模盛土造成地滑動崩落防止事業を利用して、全額公費で修復する。改修費は2億5000万円に達する。