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 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年5月4日~5月10日に読まれた記事の1~10位までを、本日5月7日~5月13日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:「意匠優先」「雑な施工」で初期から結露

 軒ゼロ、デザインされた方形の寄棟屋根、換気設備なし――。そんな意匠優先の設計があだとなり、屋根内部に結露が発生した。近畿地方の住宅街に建つ木造2階建て住宅で起こった屋根断熱のトラブルだ。発端は2階の居室天井にできた染みだ。完成から約1年が経過した梅雨の頃、居住者が染みに気づき、施工した工務店に相談。工務店はハウゼコ(大阪市)とともに対応に当たった。

2位:通気の失敗で朽ちる屋根

写真:住宅検査関西・青山建築コンサルタント
写真:住宅検査関西・青山建築コンサルタント

 近畿地方の住宅地に建つ木造2階建て住宅。ガルバリウム鋼板葺きの屋根は、陸棟が比較的短く、方形に近い寄棟造りだ。住宅に異変が生じたのは、竣工から約1年後の春。2階居室の天井に雨漏り跡のような染みが現れた。専門家が調査したところ、原因は屋根断熱の失敗による結露水だった。染みの原因を調査したのは、主に近畿地方で住宅検査を手掛ける住宅検査関西・青山建築コンサルタント(大阪府守口市)の佐野公則代表だ。

3位:大和ハウスが型式認定違反

 大和ハウス工業が建設した戸建て住宅と賃貸集合住宅の計2078棟で、柱や基礎に不適切な部位があり、型式適合認定に不適合だったことが発覚した。レオパレス21に続く不祥事で、住宅業界への不信感が増している。大和ハウス工業の発表によると、型式適合認定の不適合が判明したのは2000年から13年にかけて販売した30都府県に立つ物件2078棟。約7000世帯が生活している。

4位:空間の好きな場所に「音を置く」、ソニーのサウンドVRで不思議体験

出所:リットーミュージック
出所:リットーミュージック

 ソニーが「音のVR」の拡販に本腰を入れ始めた。音のVRとは、複数のスピーカーを使って未知なる音響体験ができる技術だ。これまでの空間音響設計の在り方を変えるインパクトを持つ。一言でいうと、ある空間内の決められた位置に「音を置く」。あたかもその場所に音源があるかのような演出を可能にする新しい空間音響技術を指す。ソニーはこれを「Sonic Surf VR」と呼ぶ。

5位:未知の大国、インドに挑む

 日経アーキテクチュア43年の歴史のなかで、インドを特集で取り上げるのは初めてです。2019年5月9日号の特集は「インド、中国 都市開発の野心~成長の圧力が生む壮大なビジョン」です。「総人口で世界1位の中国を追い、2024年にはその座を奪うインド。山積する課題の解決に新たな技術を用い、21世紀の成長国としての道を探る。

6位:既存不適格、正しく理解してますか?

 既存建築物を増改築する計画で設計者がまず気を付けるべきは、既存部分が現行法規に適合しているかどうかだろう。法に適合していれば、問題なく計画を進められる。一方、現行法規に適合していない場合には、「既存不適格」に該当するかどうかを見極める必要がある。既存不適格建築物は法文上で定義された用語ではない。

7位:「ドバイ万博もっと知って!」、その次の大阪に向け建築家らが公開討論

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 2020年7月に始まる東京オリンピック・パラリンピック競技大会まで500日を切った。五輪ムードが一段と高まる中、同年10月からアラブ首長国連邦のドバイで万博が開かれることを、どれだけの人が知っているだろうか。正直に言って、「2020年ドバイ国際博覧会」に対する世間の関心は高いとは言えない。国内の関係者らが「2020年ドバイ万博に関するオープンセッション」を緊急開催。

8位:上海の副都心差別化、赤レンガ工場を保存しつつ超高層3棟

 上海市内西側、地下鉄3線が通る虹橋路駅近くの製鉄工場跡で「上海融僑中心」の開発が進んでいる。一部着工済みで、2022年内の完成を目指す。設計は三菱地所設計が地元の上海建築設計研究院と組んで進めている。再開発の顔となる外壁に赤レンガを用いた工場は、1950年代に建設された。

9位:空き家率が13.6%で過去最悪、平成年間に戸数倍増

資料:総務省「平成30年住宅・土地統計調査」
資料:総務省「平成30年住宅・土地統計調査」

 空き家の急増に歯止めが掛かっていない状況が改めて明らかになった。総務省が2019年4月26日に発表した「平成30年住宅・土地統計調査」では、全国の空き家数は約846万戸で、空き家率(総住宅数に占める空き家の割合)は13.6%に達した。5年ごとに同省が実施している調査で、前回の13年と比べて空き家数は26万戸の増加、空き家率は0.1ポイントの上昇となった。現在の基準で調査を開始した1963年以来、最悪の数値だ。

10位:3年要したYKK APのIoT窓開発、文化の違いで苦労

写真:日経クロステック
写真:日経クロステック

 YKK APは、IoT機能を窓に組み込んだ製品「ミモット」の販売を2019年3月に開始した。窓の鍵が開いているか否かがリアルタイムで分かるだけでなく、出かけようと玄関から離れたタイミングで玄関ドアと連携して、施錠忘れをスマホに伝える機能を提供する。ミモットの開発を始めるきっかけは、2016年春に訪れた。日本の大手デバイスメーカーがYKK APに環境発電デバイスの試作品を持ち込み相談を持ちかけた。