全2229文字

 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年5月18日~5月24日に読まれた記事の1~10位までを、本日5月21日~5月27日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:プリツカー賞選考のキーパーソンが見た日本建築界の実力

写真:IE School of Architecture and Design
写真:IE School of Architecture and Design

 2019年のプリツカー建築賞が5月24日、磯崎新氏に授与される。プリツカー建築賞(以下、プリツカー賞)は1979年に創設され、40年の歴史がある。この10年間で見ると日本人の受賞は4組目。受賞者の多さは海外進出のためのブランド力となっている。しかし、さらなる飛躍のためには、日本建築界の強みを客観的に知っておく必要がある。 海外の建築界に詳しい4人の専門家に「日本建築界の見え方」を聞いた。1人目は、スペインのIE建築・デザインスクール学部長で、10年以上、プリツカー建築賞のエグゼクティブディレクターを務めているマーサ・ソーン氏だ。

2位:高さ400mの「タケノコ」、中国・深センにたたずむ超高層

 392.5m。今回紹介する、中国・深センに完成した「華潤グループ本社ビル」の高さだ。 米国に本部を置く国際NPOの高層ビル・都市居住協議会(CTBUH)によれば、これは世界27位である。日本一高い「あべのハルカス」は300mで144位だ。世界では300m超級の高層ビルはもう珍しくないが、さらなる高さへの憧れも否定できない。

3位:太陽光発電は売電で万々歳?

イラスト:ナカニシ ミエ
イラスト:ナカニシ ミエ

 エコハウスにおいて、「省エネ」と「創エネ」はまさに車の両輪。化石燃料への依存から脱却するためには、創エネ=再生可能エネルギーの活用は不可欠であり、住宅スケールで現実的に有用な創エネは太陽光発電ほぼ一択である。日本の戸建て住宅への太陽光発電の導入は、世界的にみてもかなり早かった。

4位:完売マンション訴訟が第2幕へ、NIPPOが都に50億円超の賠償求め

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 完成間近で建築確認が取り消された分譲マンションの建築主であるNIPPO(東京都中央区)は2019年5月9日、東京都を相手取り国家賠償法に基づく損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に起こした。同社は東京都文京区で「ル・サンク小石川後楽園」の建設を進めていた。建物は完成間近で、全107戸が完売していたが、東京都建築審査会が15年11月に建築確認を取り消していた。

5位:「これでは品質を確保できない」、山本理顕氏が横浜市と監理料巡り対立

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 山本理顕設計工場を主宰する山本理顕氏は、怒気をはらんだ声でこう訴える。「『学校建築は標準図を基に教室を並べる設計なので監理には手間がかからない』と横浜市は言う。それはとんでもない。100年使う建物を完璧な品質で引き渡すには監理に大変な手間がかかる」。山本氏は、設計・監理を手掛け、2018年5月に完成した横浜市立子安小学校の監理料を巡って現在、市と対立している。

6位:故ザハ氏が設計、開閉式屋根のサッカー場がカタールに完成

 カタール東部のアル・ワクラで、故ザハ氏の設計によるサッカースタジアム「アル・ジャノブ・スタジアム」がオープンした。2022年にカタールで開かれるサッカーワールドカップのグループリーグや準々決勝で使うために建設され、そのこけら落としとして19年5月16日にアミール・カップの決勝戦が行われた。特徴的なデザインは、中東の伝統的な帆船であるダウ船をモチーフにした。

7位:安藤忠雄ギャラリー本日開館、兵庫県美に約600m2を増築

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 安藤忠雄建築研究所の設計により、2001年に竣工(開館は02年4月)した兵庫県立美術館(神戸市中央区)に、安藤忠雄氏のプロジェクトを展示する「第2展示棟(Ando Gallery)」が19年5月23日に開館する。既存の展示棟とギャラリー棟との間の屋外スペースに約600m2を増築し、屋内の展示室とした。増築部の設計も安藤忠雄建築研究所が担当した。

8位:「世界一の建築家」にもっとチャンスを!ハーバード大・森俊子教授の助言

 2019年のプリツカー建築賞(以下、プリツカー賞)が5月24日、磯崎新氏に授与される。この10年間で日本人の受賞は4組目。受賞者の多さは海外進出のためのブランド力となっている。しかし、さらなる飛躍のためには、日本建築界の強みを客観的に知っておく必要がある。 海外の建築界に詳しい4人の専門家に「日本建築界の見え方」を聞いた。2人目は、1970年代から米国を拠点に設計活動を展開し、1995年からハーバード大学の終身教授職も務める森俊子氏だ(インタビューは2018年10月の来日時に、東京・六本木の国際文化会館で行った)。

9位:新業務報酬基準で略算表を刷新、報酬額は増えるのか

資料:国土交通省の資料を基に日経アーキテクチュアが作成
資料:国土交通省の資料を基に日経アーキテクチュアが作成

 国土交通省は2019年1月21日、「建築士事務所の開設者がその業務に関して請求することのできる報酬の基準について(告示98号)」を施行した。これに伴い、旧報酬基準の告示15号は廃止。国交省は同日、都道府県知事宛てに技術的助言を通知し、詳細を記したガイドラインも公表した。

10位:あらゆる窓にデジタル広告、AGC新技術が秘める変革力

 函館に向かう電車の車窓から移ろう景色を眺めていると、ガラスに文字のアナウンスが浮かび上がってきた。「まもなく右手前方に駒ケ岳が見えてまいります」と表示された文字が、風景に溶け込むように目に映る。乗客たちは座席から身を乗り出して文字の奥に広がる山並みに目を凝らした――。