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 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年6月8日~6月14日に読まれた記事の1~10位までを、本日6月11日~6月17日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:Q. 水面が外の海とつながって見える、この建物はどんな施設?

 新潟県上越市に新たなスポットが誕生しました。3階から眺める日本海は、絶景です。外に広がる海と、屋内に張られた水との境目が溶け込み、どこまでも続いているように見えます。この建物は次の3つのうち、どれでしょうか。

  1. 美術館
  2. 水族館
  3. 温泉施設

2位:坂村健氏がつくった2030年のIoT住宅、記者が潜入して分かった「未来」

出所:都市再生機構、東洋大学情報連携学部
出所:都市再生機構、東洋大学情報連携学部

 今から約10年後の2030年、IoT(インターネット・オブ・シングズ)やAI(人工知能)は今よりずっと暮らしに溶け込んでいる。そのとき、私たちの住環境はどう変わっているのだろうか――。都市再生機構(UR)と東洋大学情報連携学部(INIAD)は2019年6月12日、2030年を先取りして具現化したスタートアップモデル住戸「Open Smart UR」の内覧会を実施した。記者がひと足早く未来を「体験」してきた。東京都北区にある旧赤羽台団地。その44号棟の1室を改修した部屋は、スパイ映画に登場する基地のごとく、多数のセンサーが設置されていた。

3位:[独自記事]「雨水浸入で合板が含水」を再現して実験

 住宅の省エネルギー基準に関する現在の通説では、夏型結露(逆転結露)について「過度に懸念する必要はない」としている。だが近年は木造住宅で、夏型結露に起因して壁内にカビの繁殖や木材の腐朽を生じるトラブルが各地で見つかっている。

4位:安藤忠雄氏の初期原図がズラリ!国立近現代建築資料館で図面展

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 建築家、安藤忠雄氏の初期原図が会場内を埋め尽くす──。「安藤忠雄 初期建築原図展─個の自立と対話」が、東京・湯島にある文化庁 国立近現代建築資料館で2019年6月8日から始まった。会期は同年9月23日まで。入場は無料。安藤氏は1969年にアトリエ(安藤忠雄建築研究所)を設立。2019年は事務所の設立から、ちょうど50年に当たる。

5位:裁判勝ってもトラブル収拾に苦労、こども園巡る音問題

写真:鶯園(うぐいすえん)
写真:鶯園(うぐいすえん)

 保育施設から発せられる音を巡り近隣住民から訴えられた神戸市の認定こども園「魚崎COCORO(ココロ)」。事業者は大幅な設計変更や遮音フェンスの設置で配慮を重ねたものの、音に関する両者の見解の違いは解決に至らなかった。子供が遊ぶ声は騒音なのか。2006年4月に開園した魚崎COCOROでは、騒音対策を巡って近隣住民と最高裁判所まで争った。

6位:工事現場のゲリラ豪雨を予測、ウェザーニューズとKDDIが「超局地」

出所:ウェザーニューズ、KDDI
出所:ウェザーニューズ、KDDI

 都内某所の建設現場。「気象アラームを受信しました。受信内容を確認してください」。現場責任者はスマートフォンから音声に気付き、画面を開くと「強風アラーム」のメッセージが。即座に作業員を事務所に退避させ、同時に本部に「作業を中断した」と連絡を入れた。その数分後、たたきつけるような暴風雨が現場を襲った――。ウェザーニューズとKDDIが2019年5月にバージョンアップした、屋外作業員の安全を管理するサービス「KDDI IoTクラウド ~作業員みまもり~ +天候予測」を使って、今後こんなシーンが増えそうだ。同サービスはウェザーニューズの気象予測サービスと、現場責任者が携行する小型の気象センサーで計測した現場のデータを組み合わせて分析し、超局地的な気象を予測する。

7位:[独自記事]乾燥材の試験体でも壁内結露のリスク

 壁体を構成する合板が工事中の雨掛かりや完成後の雨水浸入で含水――。前回記事「『雨水浸入で合板が含水』を再現して実験」で説明した試験体で、夏型結露の発生リスクの検証に取り組む。まずは、合板にあらかじめ水を掛けて含水率を一定レベルに高めた試験体1と、乾燥材のままの合板を使った試験体2の比較だ。1の結露リスクは予想通り高かった。2でも、実験期間中の天候が影響したのか、一時的に結露リスクが生じた。

8位:北海道地震の被災空きビル、公費1億円超で解体へ

 2018年9月に発生した北海道胆振東部地震で被災した築48年の空きビルに対し北海道室蘭市が「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき解体の略式代執行を実行する。19年5月24日に解体事業委託の入札を公告した。略式代執行の目的はアスベストの飛散やさらなる崩落などの危険を排除することだ。空き家法に基づく非住宅ビルの解体は珍しい。解体するのは鉄骨造4階建ての「サトウビル」。かつて商業ビルとして使われていた建物だ。北海道胆振東部地震の影響でビル外壁の一部が市道へ落下した。室蘭市は建物内部での内装材落下やアスベストを含有する耐火被覆材の剥落を確認し、開口部分を塞ぐなど応急対策を施した。

9位:建築士試験を見直せ、設計3団体が共同提案

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 このままでは若手建築士が足りなくなる――。日本建築士会連合会、日本建築士事務所協会連合会、日本建築家協会(JIA)の建築設計3団体が6月5日、自民党建築設計議員連盟に「建築士資格制度の改善に関する共同提案」を提出した。構造計算書偽造事件を受けて08年に施行された改正建築士法で建築士試験の受験資格が厳格化されたが、これを緩和しようというもの。

10位:五輪レガシー計画は失敗?!立案者に真意を聞く

写真:アライズ・アンド・モリソン・アーキテクツ
写真:アライズ・アンド・モリソン・アーキテクツ

 「ロンドン五輪レガシーは失敗だった」。そう語るのは、建築家としてレガシー計画に携わったGraham Morrison(グラハム・モリソン)氏だ。筆者が2003年から12年まで10年近く在籍した英国・ロンドンを拠点とするAllies and Morrison Architects(アライズ・アンド・モリソン・アーキテクツ、以下A&M)の創業者である。Bob Allies(ボブ・アライズ)氏と共に1980年代に設立された同社は、2000年代のEU景気の波に乗り、その後も着実に規模を拡大し続けている。プロジェクトは今や英国や欧州にとどまらず、世界へと広がる。