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 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年7月6日~7月12日に読まれた記事の1~10位までを、本日7月10日~7月15日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:建設作業者の“首を絞める” 「ファン付き作業服」と「墜落制止用器具」のまずい併用

資料:スリーエムジャパン
資料:スリーエムジャパン

 夏場の猛暑が日常となった日本。建設現場では暑さ対策として電動ファン付き作業服の導入が進む。だが、この便利な作業服と法令改正で着用が原則義務化されたフルハーネス型墜落制止用器具の併用には思わぬ危険が潜んでいる。それぞれの構造の相性によって、作業者が高所から落下した際に命綱となるランヤードや身に着けたハーネスがファン付き作業服をずり上げてしまう。その結果、ファン付き作業服が作業者の首を絞める可能性があるのだ。墜落制止用器具を製造するスリーエムジャパン・コーポレートコミュニケーション部の担当者は、「フルハーネス型落下制止用器具は2019年2月の法令改正で建設現場などでの着用が義務化された。

2位:Q.福岡県弁護士会館の縦じま模様、モチーフにしたのは何?

 老朽化のため建て替えとなった福岡県弁護士会館が、2019年2月に開館しました。前面に大きく張り出した2階部分を覆うステンレスパネルのストライプが、シャープな印象を醸し出しています。また会館内部にも、外装と同じ縦じま模様を施したステンレスパネルを使用しています。この縦じま模様は、次の3つのうち何をモチーフとしているのでしょうか。

  1. 博多織
  2. 福岡の名勝「五塔の滝」
  3. 福岡ソフトバンクホークスのユニホーム

3位:ゴジラ見下ろす超高層ビルとドバイ万博日本館、巨大建築の「顔」つくる

 30~40代で最も名が知られた女性建築家の1人が永山祐子氏だ。永山氏は今、2つのビッグプロジェクトに取り組んでいる。1つは2020年に開かれるドバイ国際博覧会日本館の設計。もう1つが東京・歌舞伎町に2022年に誕生する超高層ビルのファサード設計である。共通するのは設計や施工のパートナーとの協働。永山氏がコンセプトを示し、関係者らと共有。チームワークで巨大案件を乗り切る。永山祐子建築設計(東京都杉並区)代表の永山祐子氏は、小さな設計事務所が大きな仕事に関わっていくうえで、「これは私の作品だ」ということにはこだわらない。だからといって、じっとしていてもビッグプロジェクトに参加するチャンスは回ってこない。

4位:安藤ハザマに営業停止処分、足場倒壊死亡事故で

 国土交通省関東地方整備局は、安藤ハザマに営業停止処分を下した。期間は2019年7月17日から同月23日までで、九州・沖縄の8県における民間の建築工事が対象となる。17年10月に同社が施工を手掛けていた建設現場で工事用足場が倒壊し、現場近くを通行していた男性1人が死亡した。この事故に関して、福岡簡易裁判所から同社社員が業務上過失致死罪で略式命令を受けたことに伴う処分だ。事故は、福岡輝栄会病院(福岡市)の移転新築工事現場で発生した。強風で高さ約30m、幅約66mの足場が、隣接する市道と公園上に倒壊した。

5位:契約前は9割が選別に利用

 建て主が住宅会社に関連する口コミ情報を活用するのは建築の前かそれとも後か。独自調査から口コミ情報の活用実態を分析。「建築前」と「良い評判や情報」が鍵になると分かった。日経 xTECH/日経ホームビルダーでは5年以内(2014年以降)に戸建て住宅を新築した建て主で口コミ情報を参考にした経験がある618人を対象に、その活用状況を調査。実態を探った。調査結果を分析すると建築依頼先を選択する際に口コミ情報を活用して吟味する様子が浮かび上がってきた。

6位:老朽住宅の断熱材に見られる黒変色に新事実

写真:ヒノキヤグループ
写真:ヒノキヤグループ

 老朽化した住宅の繊維系断熱材にしばしば見られる黒い変色──。この黒い変色の原因をこれまで多くの専門家や実務者はカビと考えてきた。ところが、「黒い変色の正体は、大気中の汚染物質や土壌成分を含む浮遊粒子状物質(SPM)が主だった」とする調査結果が明らかになった。調査はヒノキヤグループ(東京都千代田区)に委託された宮城学院女子大学の本間義規教授が実施し、報告書がこのほどまとまった。調査対象は、ヒノキヤグループが解体工事を手掛けた関東地方の5棟と、東北地方の1棟の木造住宅計6棟だ。築年数は22 ~44年で、うち4棟は新省エネ基準の施行(1992年)前に完成した。

7位:木造外壁の“穴”を大幅削減、工務店発案の貫通部材

 木造住宅の基礎と土台との間に生じる隙間を配線や配管を通す「貫通部」に生かす――。そうしたアイデアを形にしたのが兵庫県丹波篠山市のおいたて工務店が開発した鋼製部材のGOOD CRACK(グッドクラック)だ。同社グループのゼローリング(同市)が2019年6月に販売を始めた。住宅の外壁には通常、電気配線用や換気・空調用などの貫通部が複数ある。貫通部は施工品質が十分でないと雨仕舞いや断熱・気密性能の点で弱点になりやすい箇所でもある。

8位:建設現場の悩みを解決、あの会社のAR活用術がすごい

 戸田建設はAR(拡張現実)技術を使って建設機械の配置をシミュレーションするシステムを開発した。タブレット端末上に建機の3次元(3D)モデルと実際の建設現場の映像を重ね合わせて表示し、建機の設置可否や稼働時の危険箇所を視覚的に確認できる。建機の配置計画の作成にかける現場作業員の負担軽減に加えて、建設現場の安全確保につなげる。

9位:当事者は聞きたくない? でもあえて「若手論」

右上の写真:SEN その他の写真・資料は各記事中に記載
右上の写真:SEN その他の写真・資料は各記事中に記載

 就職氷河期に社会に出始めた、いわゆるロストジェネレーション(ロスジェネ)が、建築界をけん引し始めています。日経アーキテクチュア2019年7月11日号の特集では、ロスジェネを中心に、最近の活躍が目覚ましい9人をピックアップして紹介しました。タイトルは「ポスト平成の旗手たち(前編) 『デザイン』を問い直すロスジェネ以降の9人」です。取り上げられた当事者からは「世代でひとまとめにしないで」とよく言われます。

10位:茶室型ホテルを設計した各務太郎氏、狭くても幸福な空間の手本はマンガ喫茶

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 都会の真ん中に安く住み、通勤・通学のストレスや渋滞を無くしたい。米ハーバード大学の大学院で都市デザインを学んだ各務(かがみ)太郎氏は極小空間を研究してきた。その際、日本のマンガ喫茶に注目。狭くても幸福感が高い都心の空間づくりを追求し、茶室に泊まるようなホテルを発案。自ら発注者兼設計者になってホテルの開業にこぎ着けた。