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 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年8月31日~9月6日に読まれた記事の1~10位までを、本日9月7日~9月9日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:入社3年目が数万プランから方向定め「のこぎり屋根」を回避、清水建設

 20年以上にわたって、企業のビジネスモデル研究やIT活用といった事例記事を書いてきた私(川又英紀)が、2019年4月から建築専門誌『日経アーキテクチュア』を担当することになった。私自身にとっては、過去最大級の「異動」である。しかし、会社的には異動ではない。その証拠に辞令は出ていない。

2位:南仏ボルドーにBIG設計の新名所、コンセプトは「都市のリビング」

 「フランスのボルドー」と聞くと、おそらく大半の日本人はワインを思い浮かべるだろう。これほど地名と、その名産品が結びつく街は世界でもまれだ。ボルドーは、フランス南西部のヌーヴェル・アキテーヌ地域圏に位置する。2019年6月28日、総合文化センター「MÉCA(Maison de l’Économie Créative et de la Culture en Nouvelle- Aquitaine)」が開業を迎えた。

3位:新市長が庁舎建設工事を中止、前市長らが提訴へ

資料:冨士谷英正事務所
資料:冨士谷英正事務所

 滋賀県近江八幡市の新庁舎建設工事中止を巡って、前市長らが現市長に対し住民訴訟を起こす準備を進めている。7月26日に前市長である冨士谷英正市議や現市議、市民ら54人が住民監査請求書を提出していたが、8月20日付で却下された。冨士谷市議らは、小西理市長が2018年4月25日の就任日に、奥村組との庁舎建設工事請負契約を解除した行為が違法であるとして、小西市長に設計料や一部支払い済みの工事費など計4億円の損害を市に賠償するよう、監査委員に勧告を求めていた。

4位:藤森氏の茶室や石上氏の焼きスギひさしが五輪期間に集結、7人が新国立競技場から半径3km内に

 「日本には新国立競技場を設計した隈研吾氏以外にも、国際的に評価されている有名な建築家が大勢いる。競技場の周辺に彼ら彼女らのパビリオンをつくり、東京の魅力を発信したい」──。こんな思いを掲げたプロジェクト「パビリオン・トウキョウ2020」に参加する建築家およびアーティスト、合計7人の顔ぶれが2019年8月23日に発表された。そのメンバーは豪華だ。

5位:築7年で建て替えの憂き目に、じか打ちに潜むリスク

写真:日経ホームビルダー
写真:日経ホームビルダー

 透湿防水シートを押さえるように胴縁を留め付けたくぎ穴から水分が浸入して、柱が激しく腐朽。耐力に大きな影響を与えるほどの劣化が生じた可能性が高い――。住宅検査を担当する検査員A氏から、こんな住宅Bの事例を紹介された。当初は「本当にそんなことが起こるのだろうか」と筆者は思っていた。だが、黒ずんだ柱や梁を目の当たりにして衝撃を受けた。

6位:国産3Dプリンターで家が建つ? 大林組が海外勢を猛追

写真:日経 アーキテクチュア
写真:日経 アーキテクチュア

 住宅や橋を“印刷”する海外勢と比べると、出遅れ感の強かった日本の建設3Dプリンター。そこから頭一つ抜け出たのが、大林組が2019年8月29日に発表した技術だ。3Dプリンターを活用し、2種類のセメント系材料を一体化して構造物をつくる技術を開発した。曲面型枠や鉄筋を使わずに、圧縮強度と引張強度を兼ね備えた自由な形態の構造物を製造できる。

7位:水族館ブームの火付け役、「葛西臨海水族園」の新築議論を知っていますか?

 「沖縄美ら海水族館」(沖縄県本部町)や「海遊館」(大阪市)など、いまや人気の集客施設となった水族館。そうした水族館ブームをけん引してきたのが、「葛西臨海水族園」(東京都江戸川区)だ。その葛西臨海水族園が今、転機を迎えていることをご存じだろうか。東京都が既存施設の隣に、最大276億円をかけて新築し、水族園機能を移転する計画を進めているのだ。

8位:大手設計事務所のアジア案件9選、31万m2のアリババ本社ビルも

 大手設計事務所などがアジアで進めているプロジェクトをまとめた。三菱地所設計が延べ面積31万m2のアリババ本社ビルの設計を進めるなど、大規模なプロジェクトがずらりと並ぶ。

9位:この建築はトランスフォーマー? 学会大会開催中の金沢工業大学がすごい!

 現在、日本建築学会の大会が開催中(2019年9月3日から6日まで)の金沢工業大学で9月5日、同校1号館に対する「DOCOMOMO Japan選定建築物選定プレート贈呈式」が行われた。モダン・ムーブメントの推進に寄与した建築の記録と現存建物の保存に関する活動を展開する国際的な学術組織、DOCOMOMOの日本組織、 DOCOMOMO Japanが19年4月、「金沢工業大学本館」を「日本におけるモダン・ムーブメントの建築226選」に選定した。

10位:回遊性をもたらす大小様々の傘、泡のような平面を持つ保育園

 富士山の裾野に位置する工業団地にこの敷地はある。設計依頼者は、地域に弁当を供給する企業である。食育というグランドテーマを大切にしつつも、未来にふさわしい独創性が設計には求められていた。大小様々な円形の傘を並べることは、スタディーの早い過程で決まっていた。駿河湾に臨み富士を仰ぎ見る、工業団地にありながら極めておおらかな環境の全方向に軒下を開きたいと思ったからである。