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 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年9月14日~9月20日に読まれた記事の1~10位までを、本日9月17日~9月23日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:「束ねた竹」が伸びる、高さ461mのベトナム最高層ビル

写真:© Oliver Woodruff_Arup
写真:© Oliver Woodruff_Arup

 ベトナム・ホーチミン市。同国が1986年に始めた「ドイモイ(刷新)政策」と呼ぶ開放路線の成功で、街は急速に整備されている。一方で訪れるたびに、アオザイを着た人が減り、いわゆる国際都市として他の都市と似たような表情になっていく。そんなホーチミン市に、高さ461mの超高層ビルが2018年7月に完成し、一部オープンした。「ランドマーク81」という名の通り、81層の鉄筋コンクリート(RC)造である。最近、東京でも高さ日本一のビルの計画が発表されたが、そちらは330m。それより130mも高い。延べ面積は24万1000m2。ホテルや展望台、スケートリンク、映画館、商業施設、高級集合住宅などから成る。

2位:「長期化する停電」「強風で飛んだ屋根」、台風15号が与えた南房総の苦難

写真:近隣住民の提供
写真:近隣住民の提供

 2019年9月9日に上陸し、首都圏に大きな被害を与えた台風15号。被災から1週間以上が過ぎた9月17日時点でも、千葉県内では約6万7200戸で停電が続いている。東京電力が9月13日に開いた記者会見で千葉県南部は復旧に2週間を要することが分かった。会見に臨んだ東京電力パワーグリッドの塩川和幸技監は、復旧作業が長期に及ぶ理由について、「配電線への倒木接触数も多く伐採に時間がかかっている」と説明した。

3位:「外壁保存」の大丸心斎橋店本館が本日開業、ヴォーリズのこってり装飾は店内にも

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 J.フロントリテイリングと同社の連結子会社である大丸松坂屋百貨店は、改築(建て替え)した大丸心斎橋店の新本館を本日2019年9月20日にオープンする。既存建物の外壁のうち歴史的価値の高い御堂筋側を元の位置のまま保存。これと接続して地下3階・地上11階建ての新本館を建設した。床面積は建て替え前の約4万9000m2から約6万6000m2に、高さは約40mから約60mになった。

4位:新国立競技場に導入される「高密度Wi-Fi」のからくり、約1000カ所のアクセスポイント用意

 今回取り上げるのは今や私たちの生活に欠かせなくなったWi-Fiの話だ。しかも数万人規模の利用を想定した「巨大」なWi-Fi環境である。消費者に便利なサービスを無線で届けるために必要になる提供者側のデジカツと考えてほしい。NTTグループは現在、2020年夏の東京五輪で利用される施設に、Wi-Fi環境を整える準備を進めている。中でもメインスタジアムとなる新国立競技場には「高密度Wi-Fi」という通信方式が採用される予定だ。

5位:「下町ロケット」の世界は建設にも、だから前田建設は自前主義と決別した

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 社会実装を急ぐために、自前主義はあきらめる――。前田建設工業はベンチャー企業とのオープンイノベーション(社外の技術やアイデアを取り入れてイノベーションを生み出す手法)をいち早く打ち出したゼネコンだ。110億円を投じて茨城県取手市に建設したICI総合センターを、その拠点と位置付ける。同社ICI総合センター長の三島徹也執行役員に、研究開発の方針やオープンイノベーションについて聞いた。

6位:隈研吾氏が銀座で耐火木造の12階建て、ペンシルビルに“森”をデザイン

資料:隈研吾建築都市設計事務所
資料:隈研吾建築都市設計事務所

 「銀座で木造建築となると、象徴的な意味合いが重要になる。何らかのインパクトが必要だと考え、外装デザインはかなり練った」。こう話す建築家の隈研吾氏が出した答えは、単なる木の箱ではなく、樹木の枝が重なり合うようなファサード。「銀座に森が出現したイメージだ」と隈氏は言う。不動産賃貸をメインとするヒューリックは、東京・銀座8丁目の銀座通り(中央通り)に面した敷地で、地上12階建ての耐火木造ビル「銀座8丁目開発計画(仮称)」を進めている。着工は2020年の年初、完成は2021年秋ごろの予定だ。高さ約56m、延べ面積2451m2の商業テナントビルを建設する。耐火木造で12階建ての商業施設は日本初。設計・施工を竹中工務店が手掛け、デザイン監修を隈研吾建築都市設計事務所(東京・港)が担う。

7位:国内初、火災時でも乗用エレベーターで避難可能に

 竹中工務店は沖縄県浦添市に建設したショッピングセンターで、乗用エレベーターを使った火災時避難計画を採り入れた。国内で初めての導入となる。2019年7月30日に発表した。火災発生地点から遠いエレベーターだけを継続利用できるようにして、階段での避難が難しい高齢者や子ども、障害者などの避難をしやすくする。

8位:出火から30秒で高温の煙が充満、京アニ放火事件の火災メカニズムを検証

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 京都アニメーションの第1スタジオ(京都市伏見区)放火事件から2カ月。京都大学防災研究所の西野智研准教授による現場調査や煙流動解析から、火災のメカニズムが次第に見えてきた。出火後30秒で建物内に高温の煙が充満したとみられる。京都府警察によると、火災による死傷者は69人。事件当時、建物内には70人の社員がいたが、無傷で逃げられたのは1人だけだった。

9位:最後の吉阪隆正賞は西沢立衛氏に、平成10選・4位の「豊島美術館」が決め手

写真:@Office of Ryue Nishizawa
写真:@Office of Ryue Nishizawa

 建築家の内藤廣氏が選考委員長を務める「吉阪隆正賞」(主催:吉阪隆正賞基金事務局)の第5回受賞者に、建築家の西沢立衛氏が選ばれた。2019年9月11日の会見で発表した。日経アーキテクチュア「平成の10大建築」の企画で4位となり、内藤氏が同誌のインタビューで絶賛していた豊島美術館(香川県土庄町、2010年竣工)が受賞の決め手となった。西沢氏の受賞業績は「人間・都市・自然を対象とした一連の有形的建築」。同氏はSANAAとしてのプロジェクトの一方で、個人でのプロジェクトも多い。

10位:大成建設が世界初の最高ランク、「WELL認証」の実力は?

 大成建設は同社技術センターの「ZEB実証棟」で、建物利用者の健康に関する認証制度「WELL Building Standard」(以下、WELL認証)の最上位ランク「プラチナ」を取得した。建物全体を対象とした評価区分でプラチナランクを取得したのは世界初だ。その実力を詳しく見ていこう。WELL認証は、米国のInternational WELL Building Insitituteが運営し、別機関のGreen Business Certification Inc.が認証業務を担当している。