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 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年9月28日~10月4日に読まれた記事の1~10位までを、本日10月1日~10月7日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:施工BIM画像と工事現場は本当に形が同じか?竹中工務店が建設する曲線だらけのビルに突撃

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 竹中工務店が東京・墨田に建設中の複雑な形をしたオフィスビル。廃棄物処理や資源リサイクルを手掛けるリバーホールディングス(東京都千代田区)の新本社ビルだ。竣工は2020年2月を予定しており、施工の最終段階を迎えている。工事中の建物にはグレーのカバーがかかっている。だがそのシルエットだけを見ても、内部構造は相当ぐにゃぐにゃだろうと想像できる。19年8月末、私はその工事現場に立ち入ることができた。

2位:いよいよ大天守が公開!熊本城はここまで復旧した

写真:日経アーキテクチュア
写真:日経アーキテクチュア

 熊本市は2019年10月から熊本城の大天守の外観を一般公開する。16年4月の熊本地震以降、遠巻きにしか見ることができなかった大天守を間近で見学できるようにする。市は19年度内に53万人の来場を見込んでいる。熊本市は熊本城の大天守を復興のシンボルと位置付けて復旧を最優先で進めてきた。設計・施工を担うのは大林組。19年10月の取材時点で発注が済んだ工事の費用は約80億円だ。

3位:三条市と設計者が争った「可動床式プール」訴訟、上告断念で市が敗訴

写真:上は日経 xTECH、下は三条市
写真:上は日経 xTECH、下は三条市

 新潟県三条市の小中一体校に設置した可動床式プールの不具合を巡って市と設計者の石本建築事務所(東京・千代田)が争った裁判は、控訴審となる東京高等裁判所が2019年9月4日に判決を下し、市側の請求を棄却した。市は9月13日に上告しない方針を示した。問題となったプールは市立嵐南小学校・第一中学校一体校にある。市は不具合が設計者による耐荷重設計のミスが原因だと主張。

4位:NIPPOが確認検査機関に107億円の賠償請求、小石川マンション訴訟

 頓挫した事業の“落とし前”をつけるのは誰か。全107戸が完売した後に建築確認が取り消された東京都文京区の分譲マンション「ル・サンク小石川後楽園」を巡り、建築主の1社であるNIPPOが事業中断の責任を関係各所に求める裁判を相次ぎ提起している。建築主であるNIPPOと神鋼不動産が、小石川マンションの「建築確認の取り消し処分の取り消し」を求めた訴訟では、最高裁判所が2019年8月に建築主側の上告を退けた。

5位:谷口吉郎 「関係性の建築」を発見

 谷口吉郎:金沢の九谷焼窯元の家に生まれる。東京帝国大学で建築を学んだ後、東京工業大学で教壇に立ちながら、設計活動を始める。初期の東京工業大学水力実験室などは純粋な機能主義だったが、次第に和風を融合させたモダニズムへと傾いていった。大学校舎、美術館・博物館から工場建築まで、幅広い分野の建物を設計したほか、文学碑や戦没者慰霊碑といったモニュメントも全国で手がけた。文章も巧みで「雪あかり日記」「清らかな意匠」などの著作を残す。建築の保存にも力を入れ、博物館明治村の初代館長を務めた。東京国立博物館法隆寺宝物館などを設計した谷口吉生は実子。

6位:ブルーシート敷設など被災住宅に官民の支援、千葉県の台風15号被害

写真:ユニオンテック
写真:ユニオンテック

 台風15号で被災した千葉県内の住宅に対して官民の復旧支援が本格化している。国土交通省は公的支援が手薄となる「一部損壊」の住宅に対する支援を決定し、2019年9月23日に千葉県に通達した。民間企業では職人のマッチングサービスを手掛けるユニオンテック(東京・新宿)が、9月25日から社員と職人を被災地に派遣して、破損した屋根にブルーシートを敷設するボランティア活動に従事している。

7位:大東建託が賃貸住宅商品にCLT本格採用

 大東建託(東京都港区)は、2019年10月からCLT工法による木造4階建て賃貸住宅「Forterb」の販売を開始した。フォルターブは建築基準法上の耐火建築物で、同社によればCLTを導入した賃貸住宅の商品化は国内初だという。プランはシングル向けの1K(専有面積27.34m2)と1DK(同33.89m2)が基本。ワンフロアに3戸、合計12戸を配置する。内装はCLTの木質感を活かしたデザインを採用。共用部分にはCLTの表面をそのまま見せる壁面を設けた。

8位:堀口捨己 本家バウハウスを超越した開放感

 堀口捨己:東京帝国大学在学中に石本喜久治、山田守らとともに分離派建築会を結成して展覧会を行う。当時の建築界を支配していた工学重視の流れに反旗を翻した、表現主義的な建築を目指した運動だった。ヨーロッパの先端的な潮流をいち早くとらえたモダンデザインで住宅などを設計したが、海外遊学から帰国すると逆に日本の茶室を熱心に研究するようになる。戦後は寡作ながら八勝館御幸の間などの和風建築で高く評価された。1984年に89歳で永眠したが、故人の遺志でその事実が伏せられ、死後10年を経た生誕百年記念シンポジウムでようやく公表された。

9位:米国大手に触発され、星野リゾートなどライフスタイル型ホテルにも注力

 2010年代後半になり、米国大手チェーンのライフスタイル型ホテルの進出に触発されたかのように、老舗を含む日本勢が個性化の新路線、新ブランドを展開する動きが目立つ。近年の注目ホテルを紹介する。

10位:不動産テックに特化したピッチ開催、来場者が3社を選定

 不動産テックのコミュニティー「PropTech JAPAN」は2019年9月20日、不動産テックに特化したスタートアップのピッチカンファレンス「PropTech Startup Conference 2019」を開催した。登壇したのは公募の後にPropTech JAPANが選考したスタートアップ企業17社だ。各社が7分間の事業説明のプレゼンをした後、来場者の投票によって「BEST OF PROPTECH 2019」3社が決定した。