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 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年12月2日~12月8日に読まれた記事の1~10位までを、本日12月4日~12月9日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:米ウーバーみたいな企業が建設業を席巻するかも、危機感が大林組を「オープン」にした

左が大林組グループ経営戦略室の堀井環・経営基盤イノベーション推進部長、右が技術本部長を務める梶田直揮常務
写真:日経アーキテクチュア

 米シリコンバレーに拠点を設け、国内外で有望なベンチャー企業やテクノロジーを探す大林組。米国での活動は、他のゼネコンに一歩リードしていると自他ともに認める。同社はなぜ、オープンイノベーション(社外の技術やアイデアを取り入れてイノベーションを生み出す手法)に力を入れ始めたのか。

2位:JR原宿駅が解体へ、保存せず復元するワケ

東京五輪後の解体が決まったJR原宿駅の現駅舎。1924年に建設された。現存する木造駅舎としては都内最古で、関東の駅百選に認定されている。1日の利用者数は約7万5000人
写真:日経アーキテクチュア

 若者文化の発信地を長年にわたり見守ってきた駅舎がその役目を終えようとしている。JR東日本は2019年11月、JR山手線原宿駅の現駅舎を20年の東京五輪終了後に解体し、商業ビルと現駅舎を復元した建物を新たに建設すると発表した。鉄道駅としての機能は建設中の新駅舎に移る。新駅舎は20年3月から供用を始める。JR原宿駅の現駅舎については保存を巡る議論の行方に注目が集まっていた。

3位:新たな国立競技場が1569億円で完成、民営化計画の作成は五輪後に先送り

2019年11月30日に竣工を迎えた国立競技場の内観。上部の客席でも臨場感を味わえるように3層のスタンドにした
写真:日本スポーツ振興センター

 2019年11月30日、国立競技場が竣工した。設計・施工者である大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JVが、事業主体のJSCに施設を引き渡した。整備費は約1569億円。政府が15年8月の整備計画で示した上限の1590億円を下回った。競技場の延べ面積は約19万2000m2。「杜(もり)のスタジアム」をコンセプトとし、屋根や軒庇(ひさし)など施設全体で約2000m3の木材を使用した。

4位:新生「国立競技場」観覧の特等席はここだ! 神宮外苑に新拠点ホテル

三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア、南面の客室。天井高は2.6m
写真:日経アーキテクチュア

 2019年11月に開業した「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」は、大改造が進む「東京の今」を満喫できる新拠点だ。20年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場と道路を1本挟んで北側に立つ。ホテルから国立競技場を見ると、今にも大歓声が聞こえて来そうなほど近く感じる。見どころを写真で紹介する。建物は鉄骨造・鉄筋コンクリート造の地上13階建てで、延べ面積は約1万5900m2、最高高さは約48m。客室数は362室ある。三井不動産が明治神宮の所有する土地を賃借し、建物を所有・開発。基本設計・デザイン監修を日建設計が、基本・実施設計、施工を清水建設がそれぞれ手掛けた。

5位:「ロボット目線」で建設現場を変える、機械が作業しやすい鉄骨の溶接工法

 竹中工務店は、角形鉄骨柱の継ぎ目のディテールを工夫し、ロボットが溶接しやすいようにした。これまで人手に頼っていた四隅の溶接も、ロボットが自動でこなせるようになる。同社は開発した新工法について、特許を出願済みだ。ロボットで角形断面の鉄骨柱を溶接する際は、柱の4面に移動用のレールを設置し、1面ずつ直線的に施工していく。四隅が曲面であればロボットで連続して溶接できるが、直角の場合はそうはいかない。

6位:武蔵小杉のタワマン浸水被害が契機、電気設備の浸水対策ガイドライン作成へ

左が台風19号の影響で住戸の大半が停電したタワーマンション。2019年10月18日撮影
写真:日経アーキテクチュア

 国土交通省と経済産業省は、建築物に設けた電気設備の浸水対策に関するガイドラインを作成する。台風19号による大雨でタワーマンションの地下の電気設備が浸水し、停電や断水が発生したことを受けて、対策の在り方や具体的な事例を整理する。国交省建築指導課の長谷川貴彦課長は「2020年春を目標に取りまとめたい」と話す。

7位:G-SHOCKの技術を活用した「スマートネジ」、カシオとベンチャーが開発へ

 ネジの開発などを手掛けるNejiLaw(東京・文京)は、カシオ計算機と共同で構造体の健全性を測定するネジ「smartNeji」の開発を進めている。ビルや住宅、道路、自動車などあらゆる構造体で使われるネジ自体をセンサー化し、損傷や老朽化の状況を遠隔地からリアルタイムに把握できるようにする。スマートネジは応力や加速度、温度などを測定するセンサーを組み込んだネジ。

8位:尽きない設計変更、計画倒れで設計料の未回収も続出

Q.発注者とのトラブルなどに関する悩みは? 設計変更による手間の増大を選んだ主宰者が最も多かった。「計画倒れ」を巡る設計料未回収のトラブルも多い。情報収集の手段が増えたことで、発注者の要望が多岐にわたる傾向があるようだ
資料:日経アーキテクチュア

 日経アーキテクチュアが設計事務所の主宰者を対象に実施した独自調査で発注者や施工者との間にはトラブル以外にも問題があることが分かった。度重なる「設計変更」など発注者の身勝手を嘆く主宰者は多い。施工現場では施工管理のレベル低下や職人不足の影響で監理業務の負担が増大している。その内容を聞くと62%が「設計変更が多く手間がかかる物件が増えた」を選んだ。

9位:「中層住宅も製造できる」、大林組が3Dプリンターでシェル構造に挑む

ベンチの部材を製造する大林組の3Dプリンター。セメント系材料を用いて国内最大規模の構造物を製造できる。ベンチの部材はロボットアームの腕が届く最大範囲で設計した。ロボット自体をレール上で動かせるようにすれば、さらに大型の部材も製造できる
写真:日経アーキテクチュア

 型枠を使わずに有機的な形状のセメント系構造物を製作できる、建設用3Dプリンター。現場を「工場」に変える力を持つだけでなく、これまで施工が難しかった新しい構造や形状を具現化する可能性を秘めている。海外に比べて出遅れている日本でも、建設用3Dプリンターの導入や開発の動きが出てきた。まずは、国内の動きを見ていこう。

10位:壁に隠れた断熱材に隙間発見

 安価なサーモカメラの普及で、壁に隠れた断熱材の隙間などを建て主から指摘される例が増えてきた。竣工後の補修は大掛かりになる。不備が生じやすい箇所は施工時に自主点検が必須だ。新築分譲住宅の完成検査において、勾配天井と壁の取り合い部分に、周囲と比べて温度が高い箇所を発見した。