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 日経クロステック建築・住宅面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年12月23日~12月29日に読まれた記事の1~10位までを、本日12月24日~12月30日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:大和ハウス工業で30年以上前から国家資格を不正取得、349人が施工管理技士に

不正に資格を取得した社員6人が主任技術者や監理技術者として配置されていた現場。16物件のうち14物件は修繕工事で、2物件は新設工事。工事の種類は電気工事と管工事だった
資料:大和ハウス工業

 大和ハウス工業は2019年12月18日、社内の「施工管理技士」の資格保有者4143人のうち349人が所定の実務経験の要件を満たさずに技術検定試験を受験し、施工管理技士の資格を取得していたことを明らかにした。不正に取得していた資格は、1級建築施工管理技士や1級土木施工管理技士、1級電気工事施工管理技士などで、合計422件に上る。国土交通省は、該当者の合格を取り消し、技術検定試験の受験を最大3年間禁止する。問題が発覚したきっかけは、19年4月19日に同社の芳井敬一社長宛てに届いた内部通報だ。

2位:2019年はターニングポイント、「洞窟レストラン」が完成間近の石上純也氏

 石上純也建築設計事務所(東京都港区)主宰の石上純也氏は「2019年はターニングポイントだった」と、開口一番に切り出した。数年越しのプロジェクトの工事がようやく始まり、片や半年という短期間で英ロンドンにサーペンタインのパビリオンを完成させて同6月に公開した。石上氏は「石の壁で周囲を覆わずに、開かれた洞窟のような空間を構築した」と設計の意図を語っている。

3位:設計・施工者に責任なし、震度5強で天井崩落のミューザ川崎巡る訴訟が終結

 東日本大震災で吊り天井が大規模崩落したミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市)を巡る訴訟が終結した。復旧費約20億円の賠償を求め、所有者の川崎市がURなど8者を訴えていた裁判だ。裁判所が1審、2審とも原告側の請求を棄却したことを受け、市は2019年11月20日、最高裁判所への上告を断念したと発表した。以降では、一連の裁判の経緯を振り返る。2審の東京高等裁判所が判決を言い渡したのは19年11月7日。

4位:国立競技場で初のイベント、運営の課題は?

2019年11月に完成した新たな国立競技場。日本スポーツ振興センター(JSC)が12月21日にオープニングイベントを開催し、全国から約6万人の観客が集まった
写真:日経アーキテクチュア

 2019年12月21日、2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新たな国立競技場で、こけら落としのオープニングイベントが開かれた。スタンドを埋め尽くした約6万人の観客が文化や音楽、スポーツの演出に沸いた。当日の様子や観客の声をリポートする。午後2時過ぎ、国立競技場に着くと既に多くの観客が敷地に入っていた。

5位:Q.にぎわい創出のため、鉄道駅にどんな施設を直結した?

 山口県周南市に、鉄道駅と直結したある施設が2018年2月にオープンしました。地上3階建てのこの建物は、駅の集客力を生かして「街のリビング」として人を呼び寄せ、そのにぎわいを街なかにも波及させる役割を担っています。駅に直結させたその施設とは何でしょうか。

  1. 体育館
  2. 図書館
  3. 蝋(ろう)人形館

6位:70年大阪万博の最優秀建築家(MVA)は誰?

これまで10人の建築家について語っていただきました。万博後の建築界に与えた影響の大きさも考慮したうえで、10人の中からMVAを選んでいただけますか。磯さんから。

|磯崎新さんかな。丹下健三の下、メイン施設のお祭り広場を未来的なイベント空間として構想し、その装置群を設計した人で、つまりは万博側の中心人物であるにもかかわらず、一方では、万博が始まってからの虚脱状態を語ってそれを批判し、反万博の代表者にもなっているという両面を持っています。そんな建築家は磯崎さんしかいない。

7位:「渋谷が苦手」忘れて街に通った19年、PerfumeにSHIBUYA SKY、AKIRA、MUTEKの日々

かなり遠くからでも見える、夜の「渋谷スクランブルスクエア」。渋谷の目印になった
写真:日経アーキテクチュア

「渋谷が苦手」。そう口にする人は意外に多い。実は筆者もそうだった。あの人混みが、どうにも性に合わなかった。そんな筆者が2019年後半、連日のように渋谷通いを続けることになるとは自分でも想像していなかった。渋谷の街の再開発は19年末に大きな山場を迎えた。新築の巨大なビルが相次いでオープンしたのだ。筆者が渋谷通いを始めた直接の理由は新しい建物の取材に行く機会が急増したことである。だが気がつけば遊びに行くことのほうが多くなっていた。個人的には大きな変化である。そこで19年最後の「記者の眼」では激変した渋谷の街のおさらいと筆者が印象に残った代表的な出来事を取り上げて締めくくろうと思う。

8位:窓の高さや位置がCGと違う!

 新築の注文住宅が主体の工務店でも、今後を見据えて大規模リフォームに注力し始めるところは少なくない。A社長の営む工務店でも、新たに大規模リフォームの見込み客向けにセミナーを実施した。すると参加者のB氏から色よい反応が得られた。早速、A社長はプランを提案したが、反応はいまひとつ。「プランを見てもイメージが湧かない」と繰り返すばかりで打ち合わせが進まない。そこでA社長はCGパースを作成。

9位:SNS映えの撮影スポットを建物に簡単後付け、NTTコムと日建設計が新サービス

「AIR FINDER」で撮影した写真の例
出所:NTTコミュニケーションズ

 ユーザー同士のコミュニケーションツールとしてだけでなく、マーケティングツールとしても存在感を強めるSNS。この訴求力に着目した新たな写真撮影サービスの提供にNTTコミュニケーションズと日建設計が乗り出した。サービス名は「AIR FINDER」。建物に設置した専用の4Kカメラをユーザーがシェアできるクラウド型サービスで、 自撮りではかなわないアングルや画質・画角の写真を撮影できる。NTTコムがシステム開発と運営、カメラの選定・設置を、日建設計が撮影スポットの空間デザインをそれぞれ担う。思わずSNSに投稿したくなるような「SNS映え」する写真を手軽に撮影できるスポットを建物側であらかじめ用意。ユーザーの空間体験を高めるだけでなく、SNSでの露出を高め、マーケティングや広告への活用も狙う。

10位:デジタル木工を「建築の民主化」の道具に、建築家像の刷新図る秋吉浩気氏

 1988年生まれの秋吉浩気氏は「建築家」の立場から木工のデジタルファブリケーション分野を先導している。新たなものづくりのプラットフォームの構築にまい進。2019年10月には同技術を全面的に使った建築プロジェクト第1号「まれびとの家」を富山県南砺市に完成させた。秋吉氏の活動には多面的な狙いがある。まず地域との関係を築くことができる「木工」という生産手段を建築家が関わり得る領域として改めて再生しようとしている。