PR

 2018年8月8~9日に東京ミドタウン日比谷で開催された「Smart Kitchen Summit Japan」(SKSJ2018)に参加した。2017年8月の初開催から1年がたった2回目の開催で、1回目より規模が大きく拡大し、一般のセミナーは熱気が充満していた。会場で最も感じたのは、食と料理について、世界も日本も、企業も個人も、大きな分岐点に立っているが、この1年でいろんな課題の解決に向けて大きな一歩を踏み出しているということだ。今回は、SKSJ2018で見えてきた日本型のスマートキッチンについて考察してみる。

分岐点に差し掛かる食&料理

 日本をはじめとする世界の食&料理は現在、さまざまな分岐点に差し掛かっている。「個食化」「簡便化」「食品ロス」などにより、人類が長い歳月をかけて築き上げてきた食のシステム・制度・経済・テクノロジー・産業構造から、習慣・マナー・嗜好といった文化の面に至るまで変化が求められている。加えて、「調理ロボット」「植物肉・人工肉」などの新しいテクノロジーによって、変革を迫られている。

 このような背景の中で開催されたSKSJ2018では、主催者であるシグマクシス社の田中宏隆さんが冒頭に登壇。家庭のキッチンは人々が直面している社会課題の鏡であり、解決の糸口であり、行動のアクションの入り口でもあるとし、「食&料理×テクノロジー」の検討テーマを整理した。

「食&料理×テクノロジー」の検討テーマ
「食&料理×テクノロジー」の検討テーマ
シグマクシス社の田中さんの講演から。
[画像のクリックで拡大表示]

 筆者は、「食&料理×テクノロジー」に対する米国と日本の関心点とアプローチは、総じて異なっていると考えている。このコラムでも、「調理家電、『田畑』型の日本と『クラウド』型の米国」という記事の中で、日本は「田畑」から生まれた食材に着眼している一方、米国は「クラウド」で収集したデータをベースにしていると見られると紹介した。

 それから1年、日本ではさまざまな取り組みが始まっている。2018年のSKSJから、日本ならではのスマートキッチンのソリューションが見えてきた。日本ならではの食文化を起点として、テクノロジーの力で新しい食文化を作る試みが始まっているのだ。