
(出所:123RF)
次世代の無線LAN規格「IEEE 802.11ax」の標準化作業が進んでいる。高速化が図られるだけではなく、混雑する環境における性能改善も重視されるなど、802.11acから様々な点で改良や機能追加が図られている。802.11axの全貌をいち早く紹介する。
次世代の無線LAN規格「IEEE 802.11ax」の標準化作業が進んでいる。高速化が図られるだけではなく、混雑する環境における性能改善も重視されるなど、802.11acから様々な点で改良や機能追加が図られている。802.11axの全貌をいち早く紹介する。
今回は、次世代の無線LAN規格IEEE 802.11axのMAC層で使われる技術とマネジメント機能について解説する。
今回は、次世代無線LAN規格「IEEE 802.11ax」の物理層で使われる技術について解説する。
次世代無線LANの規格であるIEEE 802.11axでは、電波が混雑している環境の性能改善を目的に、電波を効率的に利用する技術の採用が検討されている。その中から今回は、無線LANのアクセス制御方式に起因する効率劣化を改善する技術について解説する。
無線LANの混雑緩和は、「マルチユーザー伝送」という技術で実現する。マルチユーザー伝送は、APが複数の異なる端末装置(これをSTAという)との間で、同時に異なるデータを送受信する技術で、データ転送効率を改善するものとして期待されている。
無線LANは、規格も数年おきに新しいものが登場し、それにあわせて性能向上や機能強化が図られている。最近の無線LAN機器の多くは、2013年に標準化が完了したIEEE 802.11acという規格に準拠しており、1Gbps以上の非常に高速な伝送速度をサポートする機器も増えてきている。