都市部の一等地である東京都港区内で、IoT住宅の実証型プロジェクト「MASACASA!(マサカーサ)」が実施された〔図1〕。2017年10月に始めて、18年4月に一旦終える予定の実験では、今ある技術を中心に機能やサービスを実際の住宅で試して検証した。
プロジェクトを主導するのは東京や神奈川を中心に都市部で注文住宅などの不動産事業を手掛けるオープンハウス(東京都千代田区)だ。この実験には、ソフトバンクをはじめ、アマゾンジャパンやアンカー・ジャパン、オムロン、YKK APなどの大手企業のほか、国内外のベンチャーなど50社超が参加した。
同プロジェクトでは、最先端の技術やデバイスによって生活がどのように変化するのか、また、どのようなサービスや製品が必要となるのかを探る。「建て主がほしいIoT住宅を実現するために何が必要なのかを、建て主の目線で模索する点が他の住宅会社の取り組みと異なる」と、オープンハウス企画部の河村悠太氏は説明する。