PR

連携すれば新たなアイデアも

 1つの住宅を舞台にさまざまな企業が実証実験できる場を提供したのは、キラーサービスを1社が提供するとは限らないからだ。むしろ、多様な企業やサービスを連携させることで、想像もできなかったキラーサービスが誕生する可能性がある〔写真2〕。「1社で考えていてはアイデアが煮詰まる。多くの企業で議論すれば、新しいアイデアが生まれやすい」と河村氏は指摘する。

〔写真2〕室内の人の動きを検知するデバイスや、自走式のプロジェクター、外の風景を映し出すディスプレイ、明るさや色が変更できる照明器具など、実証実験の場となった住宅内にはさまざまなIoT機器が持ち込まれていた(撮影:安井 功)
〔写真2〕室内の人の動きを検知するデバイスや、自走式のプロジェクター、外の風景を映し出すディスプレイ、明るさや色が変更できる照明器具など、実証実験の場となった住宅内にはさまざまなIoT機器が持ち込まれていた(撮影:安井 功)
[画像のクリックで拡大表示]

 リビングに設置した鏡を通したサービスは、複数企業の連携によって生まれたアイデアの1つだ。鏡の裏側にモニターを入れており、鏡の表面に情報を表示できる。文字に限らず、アバターなどの画像も表示可能だ。鏡のほぼ1日に1回は利用するという特性を生かして、「このアバターに情報をしゃべらせたらどうなるか」といったアイデアが生まれた。

 ベッドに設置した睡眠情報を計測するセンサーや、スマートフォンの万歩計機能、室内に設置した温湿度センサーなどと連携させてデータを分析すれば、「居住者の健康情報をアバターにしゃべらせながら、適切な過ごし方を提案できる」というわけだ〔写真3〕

〔写真3〕さまざまな情報を表示できる鏡のデバイス。他のIoT機器と連動して新たなサービスをつくるアイデアが議論された(撮影:安井 功)
〔写真3〕さまざまな情報を表示できる鏡のデバイス。他のIoT機器と連動して新たなサービスをつくるアイデアが議論された(撮影:安井 功)
[画像のクリックで拡大表示]

 同プロジェクトを通じて、「さまざまなアイデアが浮かんでは消えた」と言う河村氏。プロジェクトを終えるに当たり、実証の場を別の住宅に移して新たな検証を行う計画なども議論した。住宅の壁や天井に新築時からあらかじめマイクやカメラを設置する取り組みに挑戦したいという要望が参加企業から出たという。