家具・家電付き賃貸住宅や短期契約プランの導入など、独自の賃貸サービスを展開してきたレオパレス21。事業領域は多岐に渡り、管理住宅戸数約57万戸を有する賃貸事業のほか、アパートや賃貸マンションの建設などを担う開発事業、有料老人ホームの運営などのシルバー事業、ホテルやリゾート施設の運営事業などを手掛けている。なかでも近年、同社のコア事業である賃貸事業では、IoT(モノのインターネット)化を積極的に進めている。
レオパレス21のIoT賃貸住宅を構築する要素は、主に5つある。スマートフォンやICカードなどが鍵として使えるスマートロック、顔認証によってエントランスの扉を解錠できるオートロックシステム、スマートフォンを使って遠隔地から家電や主照明の操作ができる制御リモコン、映像をクラウド上のサーバーで収集・蓄積する防犯カメラ、Android TV対応のセットトップボックス(STB)デバイスだ。
スマートロック「Leo Lock(レオロック)」は2017年10月以降に完成した賃貸住宅に搭載しており、18年4月末時点で約1415戸に設置済みだ〔写真1〕。今後は18年10月までに1万戸に導入する方針だ。顔認証エントランスシステムは17年7月に導入したばかりだが、18年4月末時点で既に2棟の賃貸住宅で採用している〔写真2〕。