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 IoT住宅を実現すべく、徐々に増えつつあるIoT家電。現状で「使える」機器はどういったものなのか――中古マンションのリノベーションを手掛ける企業、リノベるで「IoT住宅」を担当する石井千尋氏に聞いてみた。1番目に挙げられたのは、「フィリップス」ブランドのいわゆるIoT照明「Hue」だった(関連記事)。

 そして、石井氏が2番目に挙げたのは「スマートロック」。スマートロックは磁石などで簡単に後付けできるものから、扉に組み込むもの、カギは暗証番号やICカード、スマートフォンと、いろいろな製品が実用化されている。「鍵を持ち歩きたくない」というニーズのほか、中古マンションでオートロックがない場合などに、セキュリティー性向上のために取り付ける例もあるという。例えば1日のみの暗証番号を用意することができるので民泊にも向き、施解錠の履歴が残るという点もいいという。

米ロックステート(LockState)のスマートロック「RemoteLOCK 5i」。工事取り付け型だが、レトロなデザインで人気とのこと
米ロックステート(LockState)のスマートロック「RemoteLOCK 5i」。工事取り付け型だが、レトロなデザインで人気とのこと
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 あるユーザーのスマートロックの使いこなし方法として石井氏が驚いたというのが、出先からも対応できるスマートインターホンとの組み合わせだ。宅配荷物の受け取りに効果を発揮するとして、石井氏もほかのユーザーに薦めているという。

 具体的には、リノベーションの際に共用廊下に面する玄関扉の内側にパントリー(食品庫)的な小部屋を用意しておき、その内側に本当の玄関扉を用意しておく。そして共用廊下側の玄関にスマートロックとスマートインターホンを設置する。宅配業者が来たら、スマートインターホンで出先から対応してスマートロックを開けて、荷物を置いてもらうという仕組みだ。水などの重い荷物を自宅のパントリーまで運んでもらえるので、マンション1階に設置された宅配ボックスなどから荷物を運んでくるといった手間が省ける。本当の玄関は閉まったままで、施解錠の履歴も残るのでセキュリティー的にも良い。

機器連携を実現する家電が人気

 便利なIoT家電として3番目に挙げられたのは、AIスピーカーだった。「Google Home」と「Amazon Echo」は好みで五分五分な状態というが、当初Amazon Echoは招待制で入手しにくかったことやGoogle Home Miniが3000円(税別)で販売されていたことから、グーグル利用者がやや多いようだ。

 4番目に挙げたのは、「Wi-Fi接続式の学習型リモコン」。「リモコンがWi-Fi接続になることで、家電が遠隔操作可能な“スマート家電”に変身する」(石井氏)と、一気に「IoT住宅化」を手軽に進められる役立ちアイテムだという。また、AIスピーカーとも連携できる機種が多く実用化されており、「AIスピーカーは八割方、音楽を聴くだけになりがちだが、リモコンと組み合わせると使用頻度が上がる」(石井氏)。

 取材時点では、リンクジャパンの「eRemote mini」を薦めていた。価格が6000円(税別)と他社製品に比べると安価で、AIスピーカーと連携しやすく、設定なども簡単な点で評価しているという。