ITを活用して住宅や暮らしを革新する――。住宅業界だけでなく、IT業界や電機業界などでもこんな狙いを掲げた「IoT住宅」の取り組みに注力し始めている。AIスピーカーを通して家電や住宅設備を制御したり、センサーを用いて居住者や災害直後の住宅の安全性を確認したりする試みはその代表例といえる。新たなサービスや価値を競う動きを、ビジネスに結び付けようという試みが、住宅にさまざまなテクノロジーを導入する動機付けとなっているのだ。
一方、家電や住宅設備などを自動的に制御して暮らしを便利にしようという構想や取り組みは、過去にも存在していた。だが、この動きは必ずしも広く展開せず、住宅や暮らしを革新する動きにまでは至らなかった。現在の「IoT住宅」をめぐる動きは、本当にこれからの暮らしや住宅を大きく変えるのか。その実像に迫るとともに、IoT住宅の業界地図を探った。

[掲載予定記事(カッコ内は掲載予定日)]
<うごめく住宅業界>
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- HEMSの二の舞にはしない、大和ハウスの奥の手(4月13日)
- 躯体の診断に注力してIT企業との違いを出す、住友林業(4月23日)
- ソフトバンクやアマゾンも実験に参加、キラーサービス探るオープンハウス(4月25日)
- 万人受けIoTを捨て中小工務店を狙う、SOUSEI(5月9日)
- LPWAで賃貸住宅のネット構築も視野、電子錠の次狙うレオパレス(5月16日)
- 失敗続きの“未来住宅”を変える兆しが見えてきた(6月6日)
<先進技術でモノからコトへ>
- 未来のお家の必需品AIスピーカー、課題は日本語(4月19日)
- AIスピーカーと直接つながっていない家電、なぜ声で操れるのか(4月20日)
- 一気に普及する可能性、IoT宅配ボックスが解決する問題(5月7日)
- 高齢者を介護するIoT住宅、気になる仕組みと実力(5月14日)
- 今使えるIoT家電勝手にランキング、1位は照明(5月21日)
- 専門家も驚いた、スマートロックの使いこなし術(5月22日)
- 猛暑のエアコン故障は命の危機、AIチャットボットが診断して即修理依頼(5月23日)
- 使えるIoT家電を検証、あの米国ヒット商品は意外にも不人気(5月24日)
- 働き方改革を後押しするIoT住宅、ネット接続よりも大切なこと(5月30日)
- 紙の館内案内の代わりにAIスピーカーが答える、IoTホステル(6月5日)
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