日経BP総研の研究員が独自調査やソリューション活動を通じて得た、研究員ならではの知見をご紹介します。日経BP総研は、取材を通じて蓄積した専門性と、メディアならではの発信力を駆使して、マーケティング活動、ブランド構築、技術開発にわたって企業活動や政策推進のあらゆる課題解決を支援しています。

研究員の眼
目次
-
国内半導体新会社におぼえる期待と不安
トヨタ自動車やNTT、ソニーグループなどが共同出資して次世代半導体の量産を担う新会社「Rapidus(ラピダス)」を設立することが発表された。2nm世代の2020年代後半の量産化を目指すとする。
-
パナソニックが仕掛けるフードテック授業、プログラムを味で理解
食とITが融合する「フードテック」を授業とする取り組みが、2020年10〜11月にかけて新潟市立光晴中学校で行われた。仕掛け人となったのは、パナソニック イノベーション推進部門 テクノロジー本部 デジタル・AI技術センター 主幹研究員の高田和豊氏だ。
-
香港あきらめ、上海見限った中国が切る日本カード 専門家に聞く
日経BP総合研究所は2020年9月上旬、「新政策『新基建』『中日地方発展合作示範区』から考える日本企業のビジネスチャンス」というセミナーを開催した。
-
中国悲願の半導体国産化、日本企業に熱い視線
「Display & Semiconductor Innovation CHINA 2019/ Kunshan」報告
半導体関連製品の巨大な消費地であり、今後は同技術のイノベーションをリードするともされる中国。その中国・江蘇省昆山市の昆山金陵大飯店で、半導体および最先端の半導体応用を必要とするディスプレーをテーマとした国際カンファレンス「Display & Semiconductor Innovation Chi…
-
家電の未来は「スペック」にはない、デザインから始まるパナソニックのオープンイノベーション
スペックに頼ったものづくりだけでは、ものづくりの未来は開けない。先端技術の新たな未来をデザインに求める試みが、多くのものづくり企業の中で行われている。パナソニックもそんな試みを積極的に行う企業の1つ。デザイン部門をハブとして多種多様な企業と連携を図りながら、新しいライフスタイルを生み出せるような家…
-
ローカル5Gとは何か? DXの源泉に
5Gで創る次世代企業ネットワーク
2019年6月、総務省情報通信審議会の新世代モバイル通信システム委員会は、2018年12月から精力的に検討を続けてきたローカル5Gの技術的条件を取りまとめた。ローカル5Gとは、地域ニーズや個別ニーズに応じて様々な企業・組織が利用できる第5世代移動通信システムのこと。
-
日本の部品メーカーの新たな選択肢、顧客に密着する中国版IDM誕生
5G(第5世代移動通信システム)、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、自動運転など新たなデジタル技術が普及する2020年代、成長が続く中国市場において大量の半導体が消費されることは明らかである。この際、昨今取り沙汰されている国際関係の不測の事態に備え、中国のセットメーカーは、採用する…
-
なぜスリープテックか、背景にこんな「眠り」の効果が
テクノロジー分野のイノベーションの中でも、急速に注目を集めているのが「スリープテック」だ。①睡眠の質や量を脳波や体動からセンシングする、②認知行動療法を踏まえたアプリで睡眠の質・量の改善を促す、③空調や照明などでリビングや寝室の環境を整えて、質の高い眠りと目覚めができる空間を作る――など様々なテク…
-
「医療インフラ崩壊」に立ち向かう、日本のものづくり技術
出生率が低下し、諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進行している日本は、認知症をはじめ加齢性疾患の増加、社会保障費の増大、医療機能の地域偏在、人手不足など、少子高齢化に伴う様々な社会課題に直面しつつある。
-
経営者はESGマネーを取り込もう
ウーバー上場と日銀大株主を結ぶ線
この5月、米配車サービス最大手のウーバーテクノロジーズが上場して、大きな話題となった。事前の予想では、時価総額は10兆円を見込むと見られていたが、5月11日の上場初日の終値換算では約700億ドル(約7兆7000億円)とやや下回る状況となっている。
-
令和元年の「まち・ひと・しごと」、地方創生推進交付金から見える傾向と対策
「まちイノベーションCENTER」が現在、活動の中心に据えているのが地方創生推進交付金を活用した地域の取り組み支援である。そうした支援活動を通じて、2019年3月29日に決定した、2019年度の地方創生推進交付金(第1回)の交付対象事業を前年と比較してみると、以下に示すような幾つかの傾向が見えてき…
-
岐路に立つRPA 市場は第2ステージに突入、導入の苦労がDXに生きる
2018年に企業に破竹の勢いで浸透したソフトウエアと言えば、多くの人がRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)を挙げるだろう。既存のシステムに何ら手を加えることなく、2週間程度の期間でソフトウエアロボットを開発することで、あっと驚くほどの容易さで業務の効率化を成し遂げてしまう。
-
スタートアップ台頭、苦悩と模索の大企業 世界最大級の技術見本市に見る激動の10年
この10年で、テクノロジーのトレンドは大きく様変わりした。2019年1月上旬に米国ラスベガスで開催された世界最大級の家電・情報技術の見本市「CES 2019」に参加したが、そう強く感じた。
-
AI人材は急増、身近に経験者が少なく独学で習得
日経BP総研 ビジネスAIセンターの「AIスキル関連調査」から
2020年に約4万8000人のAI(人工知能)人材が不足する――。経済産業省が2016年に公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」は、AI人材の大幅な不足を指摘している。
-
2019年・10の予測(下) 消費増税、SDGs、組織風土、シニア、ルールが変わり社会が変わる
日経BP総研による「2019年・10の予測」の第3回目をお届けする。選んだ10のテーマは、どのテーマも既に変化の「兆し」は見えている。 2019年は、これらの「兆し」が「結実」へと向かい、評価が定まっていく年となるだろう。
-
2019年・10の予測(中) ブロックチェーン、AI、ワークプレイス、企業を変えるテクノロジー
日経BP総研による「2019年・10の予測」の中編をお届けする。選んだ10のテーマは、どのテーマも既に変化の「兆し」は見えている。 2019年は、これらの「兆し」が「結実」へと向かい、評価が定まっていく年となるだろう。
-
2019年・10の予測(上) デジタル診療、スポーツテック、MaaSはどうなるのか
今回から3回にわたって、日経BP総研による「2019年・10の予測」をお届けする。選んだ10のテーマは、どのテーマも既に変化の「兆し」は見えている。 2019年は、これらの「兆し」が「結実」へと向かい、評価が定まっていく年となるだろう。
-
日産リーフ分解で見えた5個のインサイト
自動車の電動化、自動運転化の時代を見据え、車両の分解とその分析から、新しいクルマに求められる要件や工夫を調べよう――。このような狙いから、日経BP総研 クリーンテック ラボでは、2017年11月からxTECH編集部とともに、日産自動車が同年10月に発売したリーフを分解し、分析するプロジェクトを実施…
-
その新規事業に「ビジョン」はあるか?
ここ数年、「起業支援国」として注目を集めているのがフランスである。米国開催のCESやスペインのMWCなどグローバル展示会における「French Tech」を掲げた出展攻勢、起業家向けの優遇ビザの発行、スタートアップ企業育成のための巨大施設「Station F」など、次々とユニークな取り組みが耳に入…
-
望みはないのか? 日本のエネルギー地産地消
2011年3月の東日本大震災、そして今年9月に起こった北海道地震では、いずれも大型火力発電所が損傷・停止した。それが起因となり、広範囲な停電が起き、復旧に時間を要すなど、大型火力を軸とした大規模集中型の電力システムの脆弱性が明らかになった。