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 この10年で、テクノロジーのトレンドは大きく様変わりした。2019年1月上旬に米国ラスベガスで開催された世界最大級の家電・情報技術の見本市「CES 2019」に参加したが、そう強く感じた。

 CESの出展者数は4500以上。その出展を見ようと世界155カ国から18万人以上が参加する。年初に開催されることもあり、その年の技術トレンドを見るには絶好のイベントである。私自身は、主にスマートフォンの取材で参加した2010年以降、今回で10年連続の参加となった。CESへの参加を通して大きな変化を実感したので、以下の5つのトレンドについて整理してみたい。

1:スタートアップの台頭

 この10年における最大の変化は、スタートアップ企業の台頭である。主催者がスタートアップ企業に焦点をあてたコーナー「Eureka Park」を、サブ会場「Sands Expo Convention Center」の一角に設けたのが2012年。当時の出展数は94だったが、2019年には1200を超えたとされる。今ではEureka Parkを目当てに足を運ぶ来場者も多く、メイン会場のLas Vegas Convention Center(LVCC)にも負けないにぎわいを見せている。

 これは、スタートアップ企業が世界各地で台頭していることを反映した動きだ。スタートアップ台頭の背景には、事業会社を含むベンチャーキャピタルによるリスクマネーの拡大、中国深センなどの製造請負企業の台頭、クラウドファンディングの登場、世界的な物流網の発達などがある。大企業の中で新しい事業を始めるよりも、社外で活動した方が人も資金も集めやすい場面が増えている。

 CESのEureka Parkで圧倒的な存在感を示しているのがフランス企業だ。2019年については、1200社のうち3分の1以上がフランス企業とみられる。フランス政府が主導する「French Tech」のほか、パリなど地域ごとの出展、郵政公社であるLa Poste主導のコーナーもある。

にわとりのロゴを冠した「French Tech」は圧倒的な存在感を見せる
にわとりのロゴを冠した「French Tech」は圧倒的な存在感を見せる
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 フランスの攻勢に刺激を受ける形で、Eureka Parkは国別対抗の色合いが増している。イスラエルや英国などは早い段階から国単位のブースを設けていたが、2018年にはオランダが初参画。ビジネスマンでもあるコンスタンティン王子が開幕に駆けつけるなどアピールしていた。2019年は日本からも経済産業省主導の「J-Startup」、民間主導の「JAPAN TECH」の2コーナーが設けられ、それぞれ存在感を示した。

日本企業22社が出展した「J-Startup」コーナー
日本企業22社が出展した「J-Startup」コーナー
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