日経AutomotiveのDisassembly Report「エンジン部品は欧州中心に調達 Volkswagen社『ポロ』(中)」の転載記事となります。
エンジン本体に取り付けられるオイルフィルターとオイルクーラーは、ともにドイツMahle社製である(図6)。このディーゼルエンジンの場合、オーストリア製であったが、比較用に展示されていたガソリンエンジンでは、ドイツ製であった。
今回ポロに採用されていたこのエンジンの世代から前方吸気、後方排気のクロスフロー方式を採用した。これは触媒の早期の活性化を狙ったものだ。また、吸気マニホールドには気筒内のスワール流の強さおよび量を調整するための、スワールバルブが取り付けられている。吸気マニホールドはドイツMann+Hummel社製であるが、このスワールバルブ用モーターはドイツHella社製のルーマニア生産品である〔図7(a)〕。
排ガス浄化システムとして重要な役割を担うEGR(排ガス再循環)用バルブアクチュエーター〔図7(b)〕は、主に各種エンジンのEGR システム用パイプやホース類を生産するドイツGustav Wahler社製(2014年に米BorgWarner社に買収された)となっていた。