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作業前の資材搬送を支援

 清水建設ではそのほかにも、搬送関連のロボット2種類を開発している。資材を持ち上げることに徹する「ROBO-FORK(ロボ フォーク)」と搬送に加えて作業支援も担う「ROBO-ASSIST(ロボ アシスト)」だ。

 この2種類のロボットはともに、仕上げ材の取り付け作業などを担う多能工ロボット「ROBO-BUDDY(ロボ バディ)」と連携して働く。内装工事会社などが作業前に時間と労力をかけていた資材搬送を、サポートするのが役目だ。

 例えば、ロボバディが天井の施工作業を始める際、ロボキャリアが運んでおいた資材をロボフォークが取りに行き、パレットごと資材を持ち上げてロボアシストの台車の上に載せる。ロボアシストは自動走行して、ロボバディの元へ資材を届ける。そのまま、ロボバディが資材を取りやすい位置にぴたりと付き、台車を昇降。ロボバディとペアになって働く〔図1〕。

〔図1〕作業ロボに資材を届ける
〔図1〕作業ロボに資材を届ける
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ロボバディの元へ天井材を届ける「ロボアシスト」のイメージ。ロボフォークが資材を持ち上げ、台車部分にパレットごと置いてくれる。作業場所に着いたら、ロボバディの動きを把握しながら作業を支援する(資料:清水建設)

 ロボキャリアを含めた3種類のロボットで搬送作業を分担するのは、実際の現場の工種分けに合わせたからだ。資材の搬入から作業支援まで1台でできるロボットをつくり込むよりも汎用性が高い。

 仮に、ロボキャリアに資材を持ち上げて受け渡すロボフォークの機能も付加すると、転倒を防止するための重りが必要になり、働ける場所が限定される。あくまでも、技能者とロボットが足並みをそろえて協働することを重視した。

 あらゆる工事の準備作業に資材搬送がある。人にとっては、肉体的な負担が大きい仕事だ。ここをロボットたちの連携技に任せることができれば、生産性は格段に上がる。

 ロボキャリアは今後、5つの現場への導入を経て、清水建設が開発中のロボットでは最も早い2019年冬ごろの全社展開を目指す。