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 2018年3月26日開催の米エヌビディア(NVIDIA)の開発者会議「GPU Technology Conference(GTC)2018」。意外なことに、ここ数年で中心だった自動運転関連の訴求は控えめだった。次の一手は何か。基調講演やセッションなどから見えてきたのは、ヘルスケア分野と組み込み向けの深層学習アクセラレータにおける布石の数々だ。

 自動運転の代わりに基調講演で語られた分野の代表格は健康管理から医療、バイオサイエンスなどを含む「ヘルスケア」だ。「ビジュアライゼーション」や「AI」といった同社にとって得意な応用技術を武器にしたヘルスケア分野への本格参入をうかがわせる。GTC 2018の1週間前には米ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)の自動運転車死傷事故が世を騒がしたが、これを受けてセッションなどを急遽中止するには遅すぎる。おそらくは、最初から意図的に自動運転関連を抑えたプランだったのだろう。

 例えば今回の基調講演では、2次元映像である超音波エコーの画像を処理することで、立体的に視覚化するといったデモが披露された。また、具体的な製品として「Project Clara」(クララ)と呼ばれるヘルスケア向けの画像処理スーパーコンピュータも発表されている。

GPUを使い、心臓の2次元の超音波エコー画像から右心室の部分だけを立体化して表示
GPUを使い、心臓の2次元の超音波エコー画像から右心室の部分だけを立体化して表示
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Claraは医療用の画像スーパーコンピュータ。DGX-1をベースにしたGPU仮想化サーバーで、クライアントマシンに高性能なGPU環境を提供できる
Claraは医療用の画像スーパーコンピュータ。DGX-1をベースにしたGPU仮想化サーバーで、クライアントマシンに高性能なGPU環境を提供できる
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