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 外科医の新たな「目」「脳」「手」を創りだす――。第4次産業革命「Industry 4.0」になぞらえ、第4次医療革命「Medicine 4.0」をうたう日本発のプロジェクトが佳境を迎えている。その中心にいるのが、東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 先端工学外科/脳神経外科 教授の村垣善浩氏と同研究所顧問の伊関洋氏らのグループだ。Medicine 4.0を具現化する「スマート治療室」を、2019年にも完成させようとしている。

東京女子医大に設置した「Hyper SCOT」のプロトタイプ(2016年6月の公開時)
東京女子医大に設置した「Hyper SCOT」のプロトタイプ(2016年6月の公開時)
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 村垣氏らが構想する「第4次医療革命」では、医療機器を相互に接続し、センシング技術やコンピューティング技術を駆使して、治療のアウトプットを最適化することを目指す(関連記事1)。すべての手術情報をサーバーに格納し、ビッグデータとして解析。どのような症例に対してもリアルタイムに最適な意思決定を下せるナビゲーションシステムを構築する。まさにIndustry 4.0やIoT(Internet of Things)の外科医療版だ。

 このコンセプトを形にしようと村垣氏らが現在取り組んでいるのが、「外科医の新しい目と脳と手となる新規医療機器・治療機器の開発」である(関連記事2同3)。これを象徴する取り組みとして、スマート治療室「SCOT(Smart Cyber Operating Theater)」の実現を目指すプロジェクトを、日本医療研究開発機構(AMED)や広島大学と共同で進めている。