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 フードテックの中で既存の家電メーカーに強く関連するのが、家庭用調理機器の分野である。新旧のメーカーがぶつかり合ったり協力体制を築いたりと、まさに今、この分野で“地殻変動”が起きようとしている。

 「食&料理×サイエンス・テクノロジー」をテーマにしたカンファレンス「スマートキッチン・サミット・ジャパン(SKSJ) 2019」(2019年8月8~9日、東京都)では、既存の調理家電メーカー以外の立場から「ホームクッキングの未来」について議論された。料理レシピコミュニティーというインターネットの世界から現実の世界に打って出る機会を探るクックパッドや、家庭用ロボットメーカーとして食分野への進出を狙うソニー、インド料理などに向けた専用ホームベーカリーを扱うシンガポールのベンチャー企業が講演した。

 「家庭料理はスマートキッチンでどう進化するか?」というセッションでは、クックパッドスマートキッチン事業部部長の金子晃久氏が登壇し、昨年の「SKSJ 2018」で同社が打ち出したスマートキッチンの姿に対する現状と今後について語った。

クックパッド スマートキッチン事業部部長の金子晃久氏
クックパッド スマートキッチン事業部部長の金子晃久氏
(撮影:安蔵 靖志)
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 SKSJ 2018でクックパッドは、同社のレシピをさまざまな機器で読み取って活用できるようにする「MRR(Machine Readable Recipe)」と、スマートキッチンをどのように自動化していくかを定義した「スマートキッチンレベル」を発表した。

「SKSJ 2018」でクックパッドが発表した「スマートキッチンレベル」の定義
「SKSJ 2018」でクックパッドが発表した「スマートキッチンレベル」の定義
(撮影:安蔵 靖志)
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