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“スローライフ”時代に見直される低温調理器や卓上調理家電

 ステイホームで時短調理志向の電気調理鍋などが注目される一方で、自宅での食事を充実させるための家電も人気となっている。ここ数年注目が高まっているのが「低温調理器」だ。味付けをしてビニールバッグに入れた食材を、一定温度に保ったお湯の中で長時間保温することで食材のタンパク質を熱変性させずに調理し、しっかり加熱したような味わいと生に近いような食感を両立させるというもの。典型的な低温調理器は、お湯を張った鍋に入れて使うスタイルだが、ヘルシオ ホットクックなどの電気調理鍋のほとんどの機種は低温調理機能も搭載している。

 低温調理器で人気なのは葉山社中の「BONIQ」シリーズで、2017年に初代モデルを発売してから累計販売台数9万台を記録している。もともとはプロの厨房で使われていた低温調理器だが、数時間以上かけて調理するレシピが多いこともあって、家庭では趣味の部類に近いものだった。しかしステイホーム時間が長い近年では、自宅での食生活を向上させる機器として期待されているのではないだろうか。

葉山社中が2021年2月に一般販売を開始する「BONIQ 2.0」
葉山社中が2021年2月に一般販売を開始する「BONIQ 2.0」
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 そのほかに変わり種として注目したいのが、テスコムが2019年11月に発売したコンベクション(熱風循環)オーブン「TSF601」だ。こちらはトースターやコンベクションオーブンとして使えるだけでなく、温風によるフードドライヤー機能、さらに低温調理機能も備えている。ジップロックのフリーザーバッグやフードコンテナを使った低温調理ができる(ジップロック公認)のが、他社製品にはない特徴となっている。

テスコムが2019年11月に発売した「TSF601」
テスコムが2019年11月に発売した「TSF601」
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 自宅で焼き肉レストランなどの外食気分を味わえるホットプレートやグリル鍋、IHクッキングヒーターなどの卓上調理家電も改めて見直され始めている。

 韓国・ザイグルの「ザイグル 炙輪(あぶりん)」はヒーターをプレート上部に配置することで、肉などから出た脂がヒーターに落ちることがなく、煙がほとんど出ないのが魅力。そのほかにも煙をファンで吸い込むホットプレートなども人気だ。アイリスオーヤマの電気圧力鍋のように、卓上鍋として使えるモデルも登場している。

TUFが2020年7月に発売した韓国・ザイグルの「ザイグル 炙輪(あぶりん)」
TUFが2020年7月に発売した韓国・ザイグルの「ザイグル 炙輪(あぶりん)」

 IHクッキングヒーターも、大きなフライパンなども使えるタイプだけでなく、狭いテーブルでも使いやすいコンパクトなモデルも増えている。電気グリル鍋などと違って普通の鍋を使った調理ができるだけでなく、デザインバリエーションも増えているので、スローライフをおしゃれに過ごしたいという人にはぴったりかもしれない。

 ニューノーマル時代になって、自宅で過ごす時間の重要性がさらに高まってきた。家電だけでなく、家具や調理器具なども含めて、改めて見直してみてはいかがだろうか。