Excelの表では、表見出しが重要な役割を果たす。表見出しは通常、他の表の箇所よりも目立たせるものだ。また、2行の見出しにして、より複雑でどこかプロっぽい仕上げにすることもままある。ここではカッコイイ2行の見出しをテキパキと作成する方法について考えてみたい。
ポイントは文字の配置にあり
下図は罫線(けいせん)で囲ったシンプルな表だ。1行目と2行目が見出しになっている。今回はこちらに目立つ演出を施したい。
まず、「お名前」のあるA1を見てもらいたい。この箇所は上下2行にわたるセルにして、テキストはそのセルの上下左右中央に来るようにしたい。下図のように「セルを結合して中央揃え」ボタンを使えば、一発で目的どおりの見栄えにできる。
次にB1の「会費」を見てもらいたい。こちらは、B1とC1の左右2列にわたるセルの中央にテキストを配置したい。先ほどと同様、「セルを結合して中央揃え」ボタンを用いてもいいのだが、ここは別の方法として覚えておきたい「選択範囲内で中央」を利用しよう。
「セル結合」の場合、結合したセルは1つのセルとして扱われる。これに対して「選択範囲内で中央」では、B1とC1は結合されておらず、あくまでも独立したセルとして機能する。試しにB1またはC1をマウスで選ぶと、双方を個別に選択できる。「セル結合」をあまり多用すると、セルの選択に支障をきたすことがあるので、「選択範囲内で中央」はぜひとも知っておきたいテクニックだ。
さらに、B2:C8を選択して、「ホーム」タブから「中央揃え」を選ぶ。以上で文字の配置関係は終了だ。