Excelでデータの平均を計算する場合、AVERAGE関数を利用する。これはほぼ常識だろう。ただしExcelには、AVERAGE関数以外にもTRIMMEAN関数という平均を計算するための関数がある。
=TRIMMEAN(配列、割合)
データの中間項の平均を返す。
①配列 対象となる値の配列または範囲を指定する。②割合 計算から削除する端数のデータポイント数を0から1の間で指定する
上限と下限の何割かを除外して計算する
TRIMMEAN関数は、平均を算出したい値の中から、上限と下限に当たる何割かを除外して平均を算出する。下記はあるグループの1人当たり年間読書数を調べた結果をまとめたものだが、同じ値を参照していても、TRIMMEAN関数を使うとAVERAGE関数とは異なる値が返る。
このように、AVERAGE関数の平均とTRIMMEAN関数の平均とでは異なる結果になった。どのような仕組みでそうなったのか、引き続きその点について解説したい。