錯視とは人がものを見たときの錯覚を指す。Excelの図形機能を用いると、実は錯視を簡単に体験できる。今回は少々趣向を変えて、皆さんを視覚的錯覚の世界へお連れしたい。まずは論より証拠。下図をご覧あれ。
図形作成の時短ワザ
上図をどのように作るのか解説したい。Excelの新規シートを準備したら背景の正方形を作成する。簡単なことながらこれにもちょっとした時短のコツがある。
まず、「挿入」タブから「図」ボタン→「図形」をたどって「正方形/長方形」を選ぶ。次に、シートの適当な場所を単にクリックする。すると正方形が出来上がる。これは正方形を作る最も簡単な方法だ。
さらに、[Shift]キーを押しながら、右下のハンドルをドラッグして正方形のサイズを大きくする。[Shift]キーを押すと縦横比を変えずに図形を縮小拡大できる。
次にまん丸のお月様のような正円を作る。この場合も、「挿入」タブから「図」ボタン→「図形」をたどって「楕円」を選んでシートのどこかをクリックすると一発で正円を作れる。サイズ調整も正方形と要領は同じだ。正円の幅は正方形の3分の2程度にする。
こちらの円にグラデーションを適用する。ここが「Excelで錯視」のポイントになる。なお、グラデーションは環境によって以前の設定を引き継ぐため、混乱がないよう下記で説明する手順をたどってもらいたい。