カードゲームでは、例えば「UNO」のように1人だけが勝者で、負けた人の点数を総取りするものがいろいろある。今回はこのような勝者総取りゲームに使う、入力に便利なExcelの点数表について考えてみたい。
「名前の定義」を活用せよ
参加者は4人で10回戦と仮定しよう。点数表のポイントは、3人の負けた人の点数を合計し、勝った人の点数とするところだ。負けた人の点数については都度入力せざるを得ない。しかし、勝った人の点数計算を簡単にできれば、点数表作成の面倒も軽減できるだろう。今回は「名前の定義」を利用して、さくさくと勝ち点を計算したい。
「名前の定義」とは、セル範囲や数式に名前を付けて、定義した名前を数式などに利用する機能を指す。例えば下図で「たくや」君が勝った場合、その回のC列:E列の負け点を合計し、その絶対値が勝ち点になる。他のメンバーも考え方は同様だ。このことを念頭に、まずは「たくや」君のケースで「名前の定義」を設定する。手順は次の通りだ。
ポイントは「参照範囲」で、セルを選択したB1に合計点を出す場合、C1からE1の値を合計し、「-1」を掛けて絶対値にすればよい(現在の参照先は文字列だが無視しよう)。「=SUM(Sheet1!C1:E1)*-1」はまさにそのことを意味している。では、試しに「たくや」君が勝ったケースで、定義した名前を活用してみる。