実数と割合のように、棒と折れ線を組み合わせたグラフを作りたいことがよくある。かつて、このような複合グラフを「Excel 2003」などの古いバージョンで作ろうとした場合、かなり工夫が必要だった。しかし今や、ずいぶん容易に複合グラフを作れるようになっている。
まず、グラフにしたい範囲を選択して、「挿入」タブから「複合グラフの挿入」ボタンをクリックし、「集合縦棒・折れ線」を選択する。一発で棒と折れ線からなる複合グラフが出来上がる。
しかしこのままでは、棒の高さがあまりにも低過ぎてほとんど見えない。これは、「売上高」の値に比べて、「顧客数」の値があまりに小さいからだ。
そもそも売上高の単位は「円」、顧客数の単位は「人」になっている。それなのに同じ軸で表現しようとするからこんなアンバランスなことになる。このような場合は、第2軸を設定する。
折れ線をダブルクリックすると、「データ系列の書式設定」作業ウインドウが開く。ここにある「第2軸(上/右側)」にチェックを入れると、右側に第2軸が出来上がる。これによって「顧客数」は第1軸、「売上高」は第2軸に準拠し、棒も常識的な高さになった。
必要なグラフ要素を追加する
しかしながら、このままではまだ他人には見せられない。「グラフタイトル」「軸ラベル」「データラベル」はグラフに必須要素だったことを思い出してほしい。これを欠いたままでは駄目だ。
まず、「グラフタイトル」を選択し、「数式バー」をクリックして「=」と入力する。さらにA1セルをクリックして[Enter]キーを押す。これでA1に入力してあった「顧客数と売上高」をグラフタイトルにできた。