Excelで利用する四則演算の記号は「+(加)」「-(減)」「*(乗)」「/(除)」となる。では、2の2乗や3の3乗のような「べき乗」にはどのような記号を用いればいいのか。
べき乗には「^」を使う
べき乗の計算には、平仮名の「へ」のキーにある「^(キャラット)」を利用する。2の2乗を数式で書くと「=2^2」となる。[Enter]キーを押すとこれで「4」が返る。下図は参照を用いてべき乗の計算を実行したものだ。C2に「=A2^B2」と数式を立ててC8までオートフィルした。ちなみにn乗のn部分がマイナスだと、例えば「a^(-2)=1/a^2 」のようになる。
それでは問題。「=2+2*3^2」はどのような値が返るか。暗算で答えてもらいたい。
そう、「20」になる。四則演算には優先順位があった。「加減」より優先順位が高いのは「乗除」だ。
「=2+2*3」ならば「2*3」のあとに「2」を足すから答えは「8」になる。「2+2」を先に計算したい場合、カッコでくくって「=(2+2)*3」としなければならない。これだと答えは「12」になる。
一方でべき乗は「乗除」よりも優先順位が高い。よって、「=2+2*3^2」の場合だと、「3^2」が最優先で「9」となり、これに「2」を掛けて「18」となり、「2」を加えて「20」になるわけだ。仮に「2*3」を最優先しようと思ったら、数式は、「=2+(2*3)^2」としなければならない。これだと答えは「38」になる。