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 Microsoft 365のExcelには「データ選択ウィザード」という機能がある。これは利用者の問いに対して、Excelが連携するデータベースプロバイダーから一致するデータを探してきて表示してくれる機能だ。

 質問に答えてくれるAI(人工知能)としていま話題のChatGPTとまではいかないものの、それでも「えっ、Excelでこんなことができるの!」といったパワーを秘めている。

著名人の名前から生年月日を取り出す

 Excelの「データ」タブをクリックすると、「データの種類」というエリアがある。こちらに「データ選択ウィザード」で利用できるデータの種類が一覧になっている。現在のところ、「株式」や「通貨」「地形」「人物」など約20種類がある(環境によって異なる)。ここでは、著名な人物名から生没年や写真を取得できる「人物」を用いて、「データ選択ウィザード」がどのような働きをするのか見てみたい。

 まず、下図のようにA列に著名な心理学者の英文名を入力した。「データ選択ウィザード」は英文対応が基本になっているための措置だ。これら著名心理学者の名前から、彼らの生没年と写真を取り出してみよう。

A2:A6を選択して「データ」タブの「データの種類」から「人物」をクリックする。Excelが「人物」に関するデータベースにアクセスして関連情報を読み込む
A2:A6を選択して「データ」タブの「データの種類」から「人物」をクリックする。Excelが「人物」に関するデータベースにアクセスして関連情報を読み込む
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 名前の左側に人物マークや「?」が出る。人物マークは一致データがあったことを示している。また、「?」は複数の選択肢があることを示す。「?」については、選択肢から適切なものを選ぶ。

名前の左に人物マークや「?」が出た。「?」を選ぶと「データ選択ウィザード」に選択肢が表示されるので、適切なものを選ぶ
名前の左に人物マークや「?」が出た。「?」を選ぶと「データ選択ウィザード」に選択肢が表示されるので、適切なものを選ぶ
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 次に人物マークをクリックして、目的の関連情報を取り出す。

「人物」マークをクリックすると、その人物に関連する情報が一覧になる。「date of birth」にマウスを置くと、右側に「グリッドに抽出」ボタンが現れる。これをクリックする
「人物」マークをクリックすると、その人物に関連する情報が一覧になる。「date of birth」にマウスを置くと、右側に「グリッドに抽出」ボタンが現れる。これをクリックする
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B4に「Alfred Adler(アルフレッド・アドラー)」の生年月日を表示できた
B4に「Alfred Adler(アルフレッド・アドラー)」の生年月日を表示できた
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