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Excelで大きな数字を扱うと「6.32E+11」や「1.97E+12」などの表示になることがある。これは一体何を意味しているのだろうか。
「指数表示」の仕組みを理解する
ここで取り上げた「E+11」や「E+12」を指数表示という。Excelでは桁数の多い数字を表示する場合、この指数表示を用いる。指数表示は次のように簡単な例で覚えるのが手っ取り早い。
1,000……1E+3(=1*10*10*10)
10,000……1E+4(=1*10*10*10*10)
100,000……1E+5(=1*10*10*10*10*10)
このように指数表示では、Eの前の値に、Eの後にある回数だけ10を掛け算することを示している。平たく言うと、Eの前の数字にEの後にある数だけ「0」を付ければよい。また、Eの後にある値に「1」を足せば桁数になる。
例えば「1E+3」の場合、「1」のあとに「0」を「3」個つけるから「1000」になる。また桁数は「3」に「1」を足して4桁というわけだ。
ただし、冒頭の図で見たように、Eの前の値が常時「1」とは限らない。例えば「6.32E+11」だと全12桁で、先頭の3桁が「632」であることを示している。また、「632」の直後に「0」が9桁続くとも限らない。試しにセルの幅を広げると「6.32072E+11」となった。さらにB2を選択すると、「数式」バーで実数を確認できる。